REVIEW(12/09/05)

リアルタイムプレビュー対応の国産“Markdown”エディター「MarkDown#Editor」

CSSの切り替え機能や編集部分のハイライト機能を搭載

「MarkDown#Editor」v1.0.0.0「MarkDown#Editor」v1.0.0.0

 「MarkDown#Editor」は、“Markdown”記法に対応したテキストエディター。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。

 “Markdown”は、HTML文書への変換を前提としたプレーンテキストの記述法。英文の電子メールで使われているプレーンテキストの装飾記法から着想を得ているため習得が容易で、Wiki記法などに比べてHTMLへ変換せずとも読みやすいという特長がある。“GitHub”などのWebサービスで採用されていることでも有名だ。

 “Markdown”記法は一般のテキストエディターでも扱えるが、HTMLのファイルへの変換機能やリアルタイムプレビュー機能を備えた専用エディターがあると便利。「MarkDown#Editor」もそんな“Markdown”の記述に特化した“Markdownエディター”のひとつ。

 Markdownエディターとしての機能をひと通り備えるほか、HTMLのプレビューや出力時に適用するCSSをあらかじめ複数登録しておけるのがユニーク。登録済みのCSSはステータスバーから呼び出せる仕組みになっている。また、HTML出力時にCSSをHTMLへ埋め込む(“style”タグを利用)か、外部ファイルとしてリンクする(“link”タグを利用)かを設定画面で選択することが可能。

 また、エディター画面で編集中の部分をプレビュー画面でハイライト表示する機能を搭載。エディター画面とプレビュー画面のスクロールバーが同期するのも便利で、自分が今どこを編集しているのかが把握しやすい。

 窓の杜では、過去に海外製Markdownエディターをいくつか紹介してきたが、日本語IMEの扱いに不備を抱えるものが多かった。しかし、本ソフトは日本語環境でも問題なく動作する。ちなみに作者はファイル暗号化ソフト「アタッシェケース」の開発でお馴染みのひばらみつひろ氏。編集部にて試用したところ、HTMLソースコードのコピー機能でエラーが発生するなど多少問題もみられたが、日本語ユーザー向けMarkdownエディターの決定版になりそうだ。

【著作権者】
ひばら みつひろ 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.0(12/09/02)

(柳 英俊)