REVIEW(12/09/05)

ショートカットキーを自由にカスタマイズ「Keyboard Butler ~鍵盤の執事くん~」

複数のキー操作を1つのショートカットキーにまとめて割り当てることも可能

「Keyboard Butler ~鍵盤の執事くん~」v1.1.2012.0622「Keyboard Butler ~鍵盤の執事くん~」v1.1.2012.0622

 「Keyboard Butler ~鍵盤の執事くん~」は、マウス操作にも対応する高度なキーカスタマイズソフト。Windows XP/Vista/7/8 Developer Previewおよび同64bit版に対応するフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 一般的なWindowsのアプリケーションでは、Microsoftによるガイドラインや暗黙の了解により、アプリごとのキー操作が煩雑にならないよう、同種の操作に対するショートカットキーの組み合わせを統一するように設計されている。代表的な例として[Ctrl]+[C]キーによるコピー、[Ctrl]+[Z]キーによるアンドゥ、[Ctrl]+[S]キーによる上書き保存などが挙げられる。

 しかし、世界中で公開されているアプリのすべてが、これに該当するわけではない。こうした場合、アプリ自身がキーカスタマイズ機能を備えていれば自分で好きなキーの組み合わせに変更できるが、カスタマイズ機能を備えていない場合は当然どうしようもない。

 そんなときは本ソフトを使って、いつでも慣れ親しんだショートカットキーを使えるようにしてみてはいかがだろうか。本ソフトは、Windowsの操作全般に適用できるショートカットキーのほか、実行ファイル名を指定することでアプリごと個別に適用できるショートカットキーを設定することが可能。

 また、“ホットキーモード”と“リプレースキーモード”という2つの機能を備えているのも特長だ。“ホットキーモード”は、複数のキー操作を1つのショートカットキーに割り当ててマクロのように操作できる機能。たとえば、メモ帳などのテキストエディターでの活用例を挙げると、[Ctrl]+[A]キーで文字列を全選択した上で[Ctrl]+[C]キーでコピーという一連の操作を、[Alt]+[C]キーなどに割り当てればキー一発で実行させることが可能。

 さらに、マウスカーソルの移動や左・右クリックといったマウス操作をショートカットキーに割り当てることもできる。これは、ゲームなど対象のアプリのとある機能がショートカットキーに対応していない場合に活用できる。ただし、マウスカーソルを移動させる際は座標を指定する仕組みのため、頻繁にウィンドウを移動するアプリには向いていない。ウィンドウの位置やサイズがいつも固定されているアプリ、またはウィンドウを最大化したり全画面表示で使うアプリで、どうしてもショートカットキーを使いたい場合に試してみるとよいだろう。

 “リプレースキーモード”は、特定のキーの入力を別のキーとして送信させる機能。たとえば、[無変換]キーなどあまり使うことがない上に、間違って押してしまいがちなキーを別のキーに置き換えれば、誤操作防止にも役立つ。また物理的に壊れてしまったキーを別のキーで代用したい場合にも効果的だ。

 なお、本ソフトはノートパソコン固有の[Fn]キーのほか、[Caps Lock]、[Scroll Lock]、[Num Lock]キーはカスタマイズの対象外となっている。

お詫びと訂正:記事初出時、ソフト名称に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

【著作権者】
翡翠 紫 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8 Developer Preview/XP x64/Vista x64/7 x64/8 Developer Preview x64
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用のみ)
【バージョン】
1.1.2012.0622

(久保 望)