REVIEW(12/05/24)

オープンソースで開発されている仮想無線LANルーターソフト「Virtual Router」

無線LAN機能を備えたPCをルーター化しインターネット接続を分配・共有できる

「Virtual Router」v0.9 Beta「Virtual Router」v0.9 Beta

 「Virtual Router」は、オープンソースで開発されている仮想無線LANルーターソフト。Windows 7/Server 2008 R2に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すれば、Windows 7以降のOSに追加されている“Virtual WiFi”機能と“SoftAP”機能を利用して、1つの物理的な無線LANアダプター上へ仮想アクセスポイント機能とルーター機能を同時に構築することが可能。簡単に言えば、無線LAN機能を備えたPCをルーター化し、インターネット接続を分配・共有できる。

 使い方は簡単で、管理ソフト「Virtual Router Manager」を起動し、8文字以上のパスワードを指定して共有したいインターネット接続を選択したのち、[Start Virtusl Router]ボタンを押すだけでよい。ルーターがない環境で、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などをインターネットに接続したい場合などに活用しよう。

 なお、同種のソフトとしては「Connectify」が有名。こちらはWindows XP/Vista環境でもアドホックモードを利用したインターネット接続の共有が可能で、P2P接続機能やファイル転送機能などを備える。それに比べると「Virtual Router」は若干機能不足な印象が否めないが、オープンソースで開発されている点や、デザインと操作がシンプルな点は魅力的。利用状況や用途によって使い分けたい。

【著作権者】
Chris Pietschmann 氏
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.9 Beta(09/11/18)

(柳 英俊)