REVIEW(12/04/27)

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Windows上のあらゆるフォント表示を劇的に美しくする「MacType」

タスクトレイでの常駐、プロファイルの作成・切り替え、プロセス単位でのON/OFF

 「MacType」は、フォントのアンチエイリアス表示を強化するソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/7および64bit版のVista/Server 2008/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、インストーラーは中国語で表記されているが、ボタンの配置は一般的なインストーラーと同じなので、フォーカスが合っているボタンを順番にクリックしていけばよい。

 Windowsのグラフィック機能を乗っ取り、独自のアンチエイリアス処理でテキスト描画を改善する著名ソフト「gdipp」のように、「MacType」もまたフォントのアンチエイリアス表示を劇的に強化してくれる。Webブラウザーやエディター、オフィスソフトなどのテキスト文字だけでなく、Windowsや各種アプリケーションのメニューや表記まで、ありとあらゆるフォント表示が対象となる。

左が「MacType」適用前、右が適用後(Webページが「MS P明朝」、メニューが「メイリオ」) 左が「MacType」適用前、右が適用後(Webページが「MS P明朝」、メニューが「メイリオ」) 左が「MacType」適用前、右が適用後(Webページが「MS P明朝」、メニューが「メイリオ」)

 本ソフトには、“レジストリ”“サービス”“MacTray”という3種類の起動モードが用意されているので、まずはインストール直後に現れる画面で“MacTray”の“独立モード”を選択しよう。このモードは、本ソフトがタスクトレイに常駐し、Windowsのグラフィック機能を乗っ取る。

 次に、描画の設定を切り替えるためのプロファイル一覧が表示されるので、とりあえず“Default”を選んでおけば、フォントがアンチエイリアス処理で描かれるようになる。ただし編集部にて確認したところ、Windows 7上の「Internet Explorer 9」のWeb描画エリアでは、「メイリオ」との組み合わせで効果がほとんど見られなかったほか、「MS P明朝」「MS Pゴシック」との組み合わせは表示が擦れてしまった。

起動モードを選択する画面 起動モードを選択する画面

プロファイルを選択する画面 プロファイルを選択する画面

 プロファイルはあらかじめ用意されたものを使用するほかに、自分で作成することも可能。プロファイル作成用のウィザード画面が用意されており、特定のフォントを対象に、アンチエイリアス処理の効き具合を細かく設定できる。作成したプロファイルや既存のプロファイルはタスクトレイアイコンの右クリックメニューから選択すれば、それと同時に適用される仕組みだ。

 またタスクトレイアイコンの右クリックメニューでは、アンチエイリアス処理のON/OFFをいつでも切り替えられる。さらに、タスクトレイアイコンをダブルクリックすると、アンチエイリアス処理を適用しているプロセスが一覧表示され、プロセス単位でアンチエイリアス処理のON/OFFを指定することも可能。

プロファイル作成用のウィザード画面 プロファイル作成用のウィザード画面

プロセス一覧画面 プロセス一覧画面

 設定が煮詰まり、それ以上変更する必要がなくなったら、“MacTray”モードから“レジストリ”“サービス”どちらかのモードへ移行するのがオススメ。“レジストリ”モードでは、設定を変更するたびにWindowsを再起動する必要がある代わりに、アンチエイリアス処理の効果を最大限に引き出せる。一方の“サービス”モードではWindowsサービスとして動作するため、“MacTray”よりも動作の安定性とアンチエイリアス処理の効果が優れる。

 このように、事実上起動するだけのソフトだった「gdipp」とは違い、タスクトレイでの常駐、プロファイルの作成・切り替え、プロセス単位でのON/OFFなど、「MacType」のほうが機能的に充実していることがわかるだろう。

【著作権者】
The FreeType Project、◆0x0D/0x20I 氏、THEMEX 氏、linshangwo 氏、fonlan 氏、maxchow 氏、CrendKing 氏、dipplum 氏
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2012.0406.0(12/04/06)

(中井 浩晶)