REVIEW(12/02/29)

“Markdown”記法を利用したテキストの閲覧・記述を支援する「DownMarker」

リアルタイムプレビューやMDファイルへの関連付けなどが可能

「DownMarker」v0.1.16「DownMarker」v0.1.16

 「DownMarker」は、“Markdown”記法で記述したテキストのエディター・ビューワーソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。“Bitbucket”のプロジェクトページからダウンロードできる。

閲覧だけでなく編集も可能。Markdown記法の記述に便利なツールボタンも一通り備わっている閲覧だけでなく編集も可能。Markdown記法の記述に便利なツールボタンも一通り備わっている

 “Markdown”記法とは、HTML文書への変換を前提としたプレーンテキストの記述法。電子メールなどで使われているプレーンテキストの装飾記法から着想を得て生まれたため、書きやすく、読みやすい。また、テキストからでも変換後のHTML文書の体裁が想像しやすい。そのため、多くのWikiエンジンやブログエンジンでHTMLのマークアップ記法として利用されている。

 本ソフトは、そんなMarkdown記法を利用したテキストの閲覧・記述を支援するソフト。インストールすると自動で“.MD”という拡張子(Markdown文書の拡張子として利用されることが多い)に関連付けられ、ファイルのダブルクリックでHTMLへ変換したMarkdownテキストを閲覧できる。

 また、ボタンで編集画面の表示・非表示を切り替えて、Markdownテキストを編集することも可能。編集画面のMarkdownテキストは、閲覧画面でリアルタイムにプレビュー表示される。太字や斜体、リンク、引用といったMarkdown記法の記述に便利なツールボタンも一通り揃えられている。

編集画面と閲覧画面は水平または垂直に並び替え可能編集画面と閲覧画面は水平または垂直に並び替え可能編集画面と閲覧画面は水平または垂直に並び替え可能

 窓の杜では、以前に同種のMarkdownエディターとして「MarkdownPad」を紹介したが、それに比べると「DownMarker」の機能は限定されている。しかしその分シンプルで、操作に迷うことも少ないだろう。また、「MarkdownPad」でみられた日本語入力関連の不具合がない点は、日本語ユーザーにとってはうれしいポイントと言える。

【著作権者】
Wim Coenen 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 7にて動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1.16(12/02/02)

(柳 英俊)