REVIEW(12/02/06)

XAMLコードを手軽に美しく整形できる「Visual Studio」用拡張機能「Xaml Styler」

[Beautify Xaml]メニューを選ぶだけでインデントがそろった見やすいコードに

「Xaml Markup Styler Visual Studio 2010 Extension(Xaml Styler)」v1.5.7「Xaml Markup Styler Visual Studio 2010 Extension(Xaml Styler)」v1.5.7

 「Xaml Markup Styler Visual Studio 2010 Extension(Xaml Styler)」は、手軽に“XAML”のコードを整形できる「Visual Studio」用の拡張機能。寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Visual Studio 2010 Professional」SP1で動作を確認した。“CodePlex”のプロジェクトページや“Visual Studio ギャラリー”からダウンロードできる。

 “XAML(Extensible Application Markup Language:ザムル)”は、Microsoftが開発したマークアップ言語。XMLをベースとしており、WPF/Silverlightアプリケーションのユーザーインターフェイスデザインの記述に用いられている。

 Windows Phone端末向けのアプリを開発するのに必要なほか、「Windows 8」(コードネーム)で採用される新しいデスクトップ“Metro(メトロ)”で動作する“Metro Style Application(Immersive Application)”の開発にも利用されるので、これからのWindowsプラットフォーム向けのアプリケーション開発には必須とも言える技術だ。

 XAMLの記述には「Expression Blend」のような専用ツールを利用するのが一般的だが、「Visual Studio」の入力補完機能を利用すれば、HTMLなどのように自分で手入力するのもそれほど苦痛ではない。ただ、試行錯誤しながら記述していると、どうしてもインデントをそろえるところまで気が回らないため、読みづらいコードになってしまう。

 そんなときに利用したいのが「Xaml Styler」だ。XAMLの編集画面の右クリックメニューから[Beautify Xaml]項目を選択するだけで、XAMLのコードを見やすく整形できる。コードがタグごとにきちんとインデントされていたり、複数の属性値が縦にそろって改行されているさまは、見ているだけで気持ちよい。

使用前(左)と使用後(右)使用前(左)と使用後(右)使用前(左)と使用後(右)

 インデントやタブの幅は、オプションダイアログにある[テキスト エディター]-[XAML]-[タブ]の設定に依存するので、その設定を編集しよう。それ以上の細かい動作は、[Xaml Styler]画面でカスタマイズできる。

【著作権者】
Chris.Chen 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.5.7(12/01/13)

(柳 英俊)