REVIEW(10/08/30)

Windows上で動作しているアプリケーションの通信状況をGUIで一覧表示「TCPView」

通信状況の自動更新や色分け表示機能を備えており、CUIに不慣れな管理者に便利

「TCPView」v3.02「TCPView」v3.02

 「TCPView」は、Windows上で動作しているアプリケーションの通信状況をGUIで一覧表示できるソフト。Windows XP/Server 2003以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを起動すると、Windowsのアプリケーションが現在行っているTCP/UDP接続のセッションを一覧表示することが可能。このような情報を取得するには、“netstat”などのコマンドラインツールが利用されることが多いが、本ソフトなら通信中のプロセスの名前や、その通信元・通信先のIPアドレス・ポート、接続状態などをGUIで確認できるので、コマンドラインツールに不慣れな管理者には便利だろう。

 通信状況は、初期状態で1秒おきに更新される仕組みで、更新間隔をカスタマイズできる。また、リスト上のセッションを状態に応じて色分け表示することも可能で、緑色が新しいセッション、黄色が更新されたセッション、赤色が削除されるセッションとなっている。そのほか、リスト上のIPアドレスを名前解決する機能や、接続を強制遮断したりプロセスを終了する機能などを備えている。

 なお、対象OSには含まれていないがWindows 95などでも本ソフトを利用することができる。その場合は、「Winsock 2」の更新プログラムを適用する必要がある。

【著作権者】
Mark Russinovich 氏
【対応OS】
Windows XP/Server 2003以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.02(10/08/02)

(柳 英俊)