REVIEW（10/08/11）

　「gPad」は、多彩な機能を備えるタブ切り替え型のテキストエディター。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　フォルダ単位での一括検索・置換、マクロ、お気に入り、拡張子別の色分け、キーカスタマイズといった基本的かつ多彩な機能を備えており、一般的な文章執筆からソースコードの編集まで幅広いテキスト編集に対応している。さらに、CSV/TSVモードやアウトライン機能といった高度な機能を備えているのも特長だ。

　CSV/TSVモードでは、カンマ区切りやタブ区切りのファイルを表計算ソフト風の見た目で編集できる。ただし、列を指定してソートするといったCSVファイルの編集に特化した機能は備えていない。

　アウトライン機能では、指定した正規表現に一致する行を見出しとして表示することが可能。たとえば、一般的な文書では“●”や“■”といった文字で始まる行を見出しにしたり、プログラムやHTMLといったソースファイルでは関数などを見出しにすることができる。

　標準では、アウトラインによる見出しはエディター画面の上側にプルダウンメニューとして表示されるが、［表示］メニューから画面左側に一覧表示させることも可能だ。また画面左側には、アウトラインのほかにエクスプローラやお気に入り、クリップボード履歴、マクロの一覧を表示させることもできる。また、アウトラインやエクスプローラなどのペインはそれぞれ同時に表示できるほか、画面の上下左右好きな場所へドラッグ＆ドロップで移動させることも可能。

　そのほかの特長は、タブを画面外へドラッグ＆ドロップすることでウィンドウからタブを切り離し、新しいウィンドウとして独立させることができること。逆に切り離したウィンドウのタブを本ソフトの画面内へドラッグ＆ドロップすれば結合することも可能だ。これにより、編集するファイルの内容に応じてグループ分けするといった使い方が便利だ。