REVIEW(10/04/07)

周波数のチューニングが必要なレトロ感覚のradiko.jpプレイヤー「radiko-tune」

選局時には“ザー”というおなじみのノイズが入る

「radiko-tune」「radiko-tune」

 「radiko-tune」は、パソコンでラジオ放送を聴取できるサービス“radiko.jp”をWebブラウザーを起動せずに利用できるソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 “radiko.jp”のWebサイトに用意されている再生画面は非常に使い勝手がよく、再生画面をそのまま利用した上で、タスクトレイへ格納できるようにしたり、表示サイズを変更可能にするなどの機能を追加した便利な“radiko.jp”プレイヤーも多い。しかし、人間はわがままなもので、ラジオの不便さに郷愁を感じる人もいるのではないだろうか。

 「radiko-tune」は、アナログ選局式の“radiko.jp”プレイヤー。便利な“radiko.jp”プレイヤーから逸脱したインターフェイスと操作性を備えており、横長の長方形の形をした画面には、電源ボタンやAM/FM切り替え用のつまみのほか、周波数を合わせるための目盛りが用意されている。この目盛りは飾りではなく、本ソフトで選局するためには、この目盛りを見ながら手動で周波数を合わせなければならない。

 操作はキーボードまたはマウスに対応している。キーボードの場合は、スペースキーで電源のON/OFF、[B]キーでAM/FMの切り替えが行えるほか、カーソルキーの左右で周波数をチューニングできる。マウス操作の場合は、画面上の各ボタンをクリックすることで各操作を行えるほか、マウスホイールの回転でチューニングすることが可能。

 選局時には“ザー”というおなじみのノイズが入り、チューニングが合う直前には“ピッピッギューン”という音が鳴る仕組み。なお、本ソフトはAM/FMにしか対応していないため、短波放送の“ラジオNIKKEI”を聴取することはできない。一般的な“radiko.jp”プレイヤーでは、あまりにも快適すぎてラジオを聴いている気分になれないという人にお勧めだ。

 また作者によると、USBマルチメディアコントローラー“PowerMate”を利用することで、実際につまみを回してチューニングすることが可能になるとのこと。“PowerMate”を所有している場合は是非試してみよう。

【著作権者】
Nihondo 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(10/04/01)

(加藤 達也)