REVIEW(10/01/27)

DirectShow対応ビデオキャプチャーカード経由の映像を快適に録画「アマレコTV」

“Xbox 360”のゲームをPCの画面でプレイしつつ快適に録画できることを確認

「アマレコTV」v1.01b「アマレコTV」v1.01b

 「アマレコTV」は、DirectShowに対応するビデオキャプチャーカードから取り込んだ映像を快適に表示・録画できるソフト。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、利用するには同作者製の動画用コーデック「AMV ビデオ コーデック」が別途必要。こちらは1,260円のシェアウェアで、試用中は録画したデータにロゴが挿入される。

 ビデオキャプチャーカードから取り込んだ映像の再生はDirectShowに任せ、録画処理を「アマレコTV」が担当することで、たとえばゲーム機の画面をPCに表示しながら録画するといった場合でも、表示している映像や音声のパフォーマンスが低下しにくいのが特長。

 これにより、分配器を使ってテレビ画面を見ながらゲームをプレイし、録画はパソコンで行うといった操作をせずに、パソコンのモニターを見ながら快適にゲームをプレイしつつ、録画も行うことが可能となる。

 また、録画時の画像の圧縮処理には、同作者製の動画キャプチャーソフト「アマレココ」や、高速リモートPCソフト「ファンタジーリモート」でも使われている動画用コーデック「AMV ビデオ コーデック」を利用する仕組みとなっており、解像度やフレームレートが高い場合でも高品質な動画を録画することが可能。

 編集部では、家庭用ゲーム機“Xbox 360”のゲームを「アマレコTV」を使って実際に録画してみた。ここからはその際の使用感などを手順とともにお伝えしよう。まず、編集部にて録画に使用したパソコンの構成は以下の通り。

OSWindows XP
CPUIntel Core 2 Duo E6400
GPUATI Radeon X1300
メモリ2GB

 このパソコンにBlackmagic Design製のビデオキャプチャーカード“Intensity Pro”を取り付け、“Xbox 360”をHDMI接続した。

“Intensity Pro”と“Xbox 360”を使ってゲームを録画してみた“Intensity Pro”と“Xbox 360”を使ってゲームを録画してみた

初回起動時に表示される設定画面初回起動時に表示される設定画面

 「アマレコTV」と「AMV ビデオ コーデック」をインストールして「アマレコTV」を起動すると、初回起動時のみタブ切り替え型の設定画面が表示される。基本的には、初めに表示される[グラフ1(デバイス)]タブの設定を行っておけば、ゲームのプレイ・録画を行うことが可能。[グラフ1(デバイス)]タブは、画面左側で利用するデバイス、右側で解像度などをそれぞれリストから選択する仕組みとなっている。

 今回は[ビデオキャプチャデバイス]項目で“Decklink Video Capture”を選択し、フォーマットは“*w=1280, h= 720, fps=60.00, fcc=HDYC, bit=16”を指定した。また、[オーディオキャプチャデバイス]項目では“Decklink Audio Capture”を選択し、フォーマットは“*sample=48000, bit=16, ch= 2”を指定した。

 設定が完了したら画面右下にある[OK]ボタンを押すと、設定画面が閉じてメインウィンドウが表示される。“Xbox 360”が起動した状態で、正しく設定が行えていれば、メインウィンドウに“Xbox 360”の映像が映し出される。

右クリックメニューから録画の操作を行うことも可能右クリックメニューから録画の操作を行うことも可能

 プレイ中は、画面上部のツールバーにある赤い三角形のボタンを押すことで録画を開始・停止できる。録画時もゲームの映像・音声ともにまったく乱れはなく、快適にプレイを続けることができた。録画時のCPU使用率も10パーセント前後で安定しており、パソコン自体の動作に影響することもなかった。

 もちろん、ツールバーやウィンドウを非表示にしたフルスクリーン状態でゲームをプレイすることも可能。録画の開始・停止は画面の右クリックメニューからも行えるため、ゲームをプレイする際は常にフルスクリーンにしておいて問題はないだろう。

【著作権者】
amaman 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.01b(10/01/24)

(加藤 達也)