REVIEW(09/12/25)

アプリケーションごとに利用するIMEを自動で切り替える「あいち」

「Google 日本語入力」などの台頭により利用するIMEを決められない人にお勧め

「あいち」v1.00「あいち」v1.00

 「あいち」は、利用するIMEをアプリケーションごとに自動で切り替えてくれるタスクトレイ常駐ソフト。Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 これまでIMEといえば、「ATOK」か「Microsoft IME」のどちらかを使うのが一般的で、Webブラウザーなどに比べれば非常に選択肢が少なかった。そんななか、「Google 日本語入力」や「Baidu Type」といった新たな選択肢が生まれてきたことは、ユーザーにとって非常にありがたいことだ。

 しかし、これらのIMEにはそれぞれ長所と短所があるため、たとえばテキストエディターで原稿を書く際はこれまで通り「ATOK」を使いたいが、専用ブラウザーから2ちゃんねるに書き込みをする際は、新しい用語に強い「Google 日本語入力」を使いたいというように、どれか1つに絞りきれなくて困っている人もいるのではないだろうか。

 そんな人にお勧めなのが「あいち」だ。本ソフトは、あらかじめ各アプリケーションごとに利用したいIMEを指定しておくことで、設定したアプリケーションがアクティブになると同時に、利用するIMEを指定しておいたものに自動で切り替えてくれる。

まずはホットキーの設定を行おうまずはホットキーの設定を行おう

 本ソフトは、Windowsが標準で備えるホットキーでIMEを切り替える機能を利用する仕組み。そのため、本ソフトを利用するには、あらかじめホットキーの設定を行っておく必要がある。具体的には、言語バーの右クリックメニューから“テキスト サービスと入力言語”画面を開き、[詳細なキー設定]タブで各IMEに[Alt]+[Shift]キーと1から4までの数字キーいずれかの組み合わせをホットキーとして割り当てればよい。

アプリケーションとIMEの割り当てを設定すれば準備完了アプリケーションとIMEの割り当てを設定すれば準備完了

 ホットキーの設定が終わったら、タスクトレイアイコンの右クリックメニューから本ソフトの設定画面を開こう。設定画面はタブ切り替え型となっているので、まず[IME設定]タブで各ホットキーに対応するIMEへそれぞれ任意の名前をつけておく。あとは、[切替設定]タブでアプリケーションとIMEの割り当てを設定すれば準備は完了。

 アプリケーションとIMEの割り当ては、まずアプリケーションの指定方法を“対象”プルダウンメニューで“ファイル名”“フルパス”“ウィンドウクラス名”“ウィンドウタイトル”のいずれかから選択し、“条件”欄にファイル名などを直接入力する。あとは“IME”プルダウンメニューで割り当てるIMEを指定すればよい。たとえば「メモ帳」に「ATOK」を割り当てたい場合は、“対象”プルダウンメニューで“ファイル名”を選び、“条件”欄に“notepad.exe”と入力して、“IME”プルダウンメニューで「ATOK」を指定するという具合だ。

【著作権者】
NMVL 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00(09/12/23)

(加藤 達也)