REVIEW(09/12/08)

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PCをサンドボックス化、再起動ですべてを“なかったこと”にできる「Returnil」

指定時点以降のデータ書き込みを仮想ディスクへ移して実ファイルを保護

「Returnil Virtual System 2010 Home Free」v3.0.6778.4986 「Returnil Virtual System 2010 Home Free」v3.0.6778.4986

 「Returnil Virtual System 2010 Home Free」は、データの書き込みを一時的に仮想ディスクへ移し、PC全体をサンドボックス化できるセキュリティ対策ソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および同64bit版に対応しており、個人利用に限り無償で利用できる。同社のWebサイトからダウンロード可能で、ダウンロードの際はメールアドレスを登録する必要がある。

 本ソフトの名前にもある“nil”とは、コンピュータ言語などでよく使われる単語で“なにもない”ことを表す。本ソフトはその名の通り、指定した時点以降に行われたPCのあらゆる操作を“なにもしていない状態(nil)へ戻す(return)”ことができるというもの。

 この機能は“System Safe”機能と呼ばれており、タスクトレイアイコンやデスクトップアクセサリーから簡単にONにすることが可能。本機能がONになると、システムドライブやレジストリへの書き込みが、本ソフトが用意する仮想ディスクへの書き込みにすり替えられ、システムのデータそのものは変更されなくなる。その状態でPCを再起動すれば、本機能をONにした瞬間までデータを巻き戻すことが可能になるわけだ。

“System Safe”機能は、タスクトレイアイコンやデスクトップアクセサリーから簡単にONにすることが可能 “System Safe”機能は、タスクトレイアイコンやデスクトップアクセサリーから簡単にONにすることが可能 “System Safe”機能は、タスクトレイアイコンやデスクトップアクセサリーから簡単にONにすることが可能

 一般的な定義ファイルによるセキュリティ対策機能“Virus Guard”機能も備えており、基本的にはセキュリティ対策ソフトとして利用することになる。しかしそれだけでなく、システム全体を安全な実験環境(サンドボックス)にできる点を利用して、開発中で不安定なソフトを試すといった用途に利用してもよいだろう。

“System Safe”機能の影響を受けない仮想ドライブを作成する機能も搭載 “System Safe”機能の影響を受けない仮想ドライブを作成する機能も搭載

 さらに本ソフトは、“System Safe”機能の影響を受けない仮想ドライブを作成する機能も備えている。“System Safe”機能がONの場合は、ディスクへの書き込みがPCの再起動で失われてしまうが、本機能で作成した仮想ドライブへ書き込まれたデータは、再起動後も失われずに利用することができる。

 なお、本ソフトには「Returnil Virtual System 2010 Home Lux」などの上位版も用意されている。上位版には、“System Safe”機能がONの場合でも任意の実ファイルへアクセスできる機能などが搭載されており、“System Safe”機能をより細かくコントロール可能。本ソフトの公式サイトでダウンロード販売されており、価格は1年間有効なライセンスで3,990円(税込み)などとなっている。

【著作権者】
CJSC Returnil Software(日本代理店は(株)コージェンメディア)
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用に限る)
【バージョン】
3.0.6778.4986(09/12/04)

(柳 英俊)