REVIEW(09/11/27)

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パズル感覚でプログラムを作成できるプログラミング学習ソフト「Scratch」

作成したプログラムはWeb上に公開してほかのユーザーと共有可能

「Scratch」v1.4 「Scratch」v1.4

 「Scratch」は、パズルを組み立てるような感覚で楽しくプログラムを作成できるプログラミングの学習向けソフト。Windows 2000/XP/Vistaなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 インターネット上では、プログラミングに関する資料やサンプルが豊富に公開されているほか、「Visual Studio Express Edition」をはじめとするさまざなま無償の開発環境が提供されている。とはいえ、小さな子供やプログラミングに興味はあるけどじっくりと学ぶ時間がないという大人には、やはりプログラミングはハードルが高いものだ。

 本ソフトを使えば、プログラミングの命令を記述しなくても“10歩動かす”“こんにちは!と言う”などの命令が書かれた凹凸のあるブロックを並べていくだけで、簡単なゲームなどを作成できる。ブロックは長方形の形をしており、基本的に縦一列に並べていく仕組みとなっているが、ブロックのなかにほかのブロックをはめ込めるなど、ブロックの応用範囲はかなり広い。

 たとえば、“スペースキーが押されたとき”というブロックの下に“10歩動かす”というブロックを並べただけでは、当然スペースキーを押した際にキャラクターは10歩しか動かない。しかしここで、“10歩動かす”ブロックの歩数の部分に“1から10までの乱数”ブロックをはめ込むことで、キャラクターをランダムに動かすことが可能となる。

 またブロックのなかには、“10回繰り返す”などの命令が書かれた逆コの字型のブロックも用意されている。これらのブロックは、隙間の中に複数並べたブロックを押し込むことができ、押し込んだブロックの命令を複数回繰り替えすといった命令を出せる。

 このように、ひとつひとつのブロックは単機能だが、発想と応用次第で複数のブロックを組み合わせて複雑な命令を作り出すことが可能。また、ひらめいたアイデアを、ブロックを並べるだけの手軽さですぐに実現できるのも本ソフトの魅力だ。

 画面は横に3分割されており、左側のエリアには“動き”“見た目”“音”“ペン”“制御”“調べる”“演算”“変数”という8つの項目に分類されたブロックが多数用意されている。中央のエリアは実際にブロックを並べるスペースとなっており、左側のエリアから必要なブロックをドラッグ&ドロップして並べることが可能。また右側のエリアでは、作成しているプログラムの動作を確認できる。

8つの項目に分類されたブロックを組み合わせてプログラムを作成する 8つの項目に分類されたブロックを組み合わせてプログラムを作成する 8つの項目に分類されたブロックを組み合わせてプログラムを作成する

 作成したプログラムは、無料のアカウント登録を行うことで公式サイト上に公開でき、YouTubeのような画面でほかのユーザーに遊んでもらうことが可能。さらに、ほかのユーザーが公開しているプログラムをダウンロードして、どのような仕組みで動作しているのかを参考にしながら自分のプログラムを作成することもできる。

【著作権者】
Massachusetts Institute of Technology
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.4(09/06/30)

(加藤 達也)

編集部より:記事初出時、本ソフトにおいてプログラミングの命令を記述する代わりに利用する“10歩動かす”“こんにちは!と言う”などの命令が書かれた各パーツを“パネル”と表記しておりましたが、このパーツは正式には“ブロック”と呼ばれるため、記事に反映いたしました。