REVIEW（09/11/16）

　「箱の戯れ」は、真っ暗な無重力空間で立方体を崩しながら奥へと進む一人称視点の3Dシューティングゲーム。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　自機はカーソルキーで上下左右に移動し、［Z］キーを押し続けることで立方体を破壊するレーザーを発射できる。また、［X］キーで細かい立方体を奥へとはじき飛ばすシールドを発射可能。［X］キーを押し続けることでより大きな面積のシールドを発射できるが、シールドを発射すると画面左上の青いゲージで示されるシールドの最大面積が減ってしまう。青いゲージは自動でゆっくり回復するほか、立方体を破壊することで急速に回復する。

　画面左上の赤いゲージはダメージゲージで、自機が立方体にぶつかると減っていく。ダメージゲージがなくなるとゲームオーバーだが、ダメージゲージも時間とともにゆっくりと回復する。また、ゲームオーバーになってもその地点から何度でもコンティニュー可能なので、シューティングゲームが苦手でも楽しめる。

　闇の奥から迫ってくる立方体にはいくつかの色があり、色によって性質が異なる。たとえば、青い立方体はレーザーで破壊すると大量の白い立方体に分裂するが、シールドには反応しない。白い立方体はレーザーで破壊できるほか、シールドではじかれるなどしてほかの立方体にぶつかるとその立方体を破壊できる。さらに、レーザーでは破壊不能で、白い立方体をぶつけないと破壊できない黄色い立方体も登場する。

　本ゲームのキモは大量に発生した白い立方体をシールドではじき返し、一気にほかの立方体を破壊、さらに発生した白い立方体をはじいて破壊する爽快感。物理演算を用いて処理されている立方体のリアルな動きも楽しい。

　ゲーム序盤は立方体の動きも直線的だが、暗闇の中を進むにつれて自機を狙って突っ込んでくる立方体や、立方体を次々と発射してくる立方体、壁のように並んで行く手を阻む立方体など、さまざまな立方体が現れる。また、途中には破壊しないと進めないボス的な立方体も登場し、激しい攻撃を仕掛けてくる。立方体の動きを読み、シールドを有効に使ってクリアを目指そう。