REVIEW(09/09/14)

三すくみの関係にある属性攻撃を使い分けて敵を倒す2Dシューティング「Nonet」

弱点となる属性の攻撃を使って敵の攻撃を打ち消せるパズル要素が面白い

「Nonet」v1.03「Nonet」v1.03

 「Nonet」は、三すくみの関係にある属性攻撃を使い分けながら敵を倒して進んでいく2D縦スクロール型のシューティングゲーム。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作には.NET Framework 3.0が必要。

 本作では、自機や敵が放つ攻撃に、火・風・水という3種類の属性のうちいずれかの属性が割り当てられている。それぞれの属性は、火は風、風は水、水は火に強く、弱点となる属性の攻撃を相手の攻撃に当てることで、相手の攻撃を消して、自分の攻撃だけを一方的に相手へ当てることが可能。また、同じ属性の攻撃同士は相殺する仕組みとなっている。敵の攻撃をただ避けるのではなく、弱点となる属性攻撃を使って打ち消すことで常に攻撃し続けられるパズル要素が面白い。

 さらに、自機が放つ攻撃には、各属性ごとにそれぞれ3段階のレベルが用意されている。攻撃のレベルは、敵を倒すと出現するアイテムを入手することで上げることが可能。アイテムは、属性によって色が異なるほか、矢印が表示されており、上向きの矢印を取得すればその属性のレベルが1つ上がり、下向きの矢印を取得するとレベルが1つ下がる。

 たとえば風属性の攻撃は、レベル1では敵を貫通する電撃を放ち、レベル2では自機の周囲に風をまとって水属性の攻撃を弾ける。またレベル3では強力な風の刃を放つことが可能。どの属性の攻撃もレベル3は強力だが、レベル2はクセがあり、少々扱いにくくなっている。そのため、すべての属性がレベル2になってしまいそうな場合は、あえてレベルを落としてみるのも手かもしれない。現在の各属性のレベルは、画面右側のパネルで常に確認できる。

 自機はHPとMPの2つのパラメータをもっており、敵の攻撃を受けるとHPが減り、攻撃を放つごとにMPを消費する。しかし、HP/MPともに時間経過で回復する仕組み。また、敵を倒したり、アイテムを取得することでスコアが加算され、スコアに比例して自機のHPとMPの最大値が上昇していく。敵を貫通する攻撃などを使って敵を連続で倒すと“CHAIN”ゲージが溜り、より多くのスコアを稼ぐことが可能。

 操作はキーボードまたはゲームパッドで行う。キーボードでの操作の場合は、カーソルキーで移動できるほか、[Z]キーで火、[X]キーで水、[C]キーで風というように各キーにそれぞれ異なる属性の攻撃が割り当てられている。

 ステージは全3面が用意されており、各ステージの最後にはボスが待ち受ける。1ゲームにあまり時間がかからず、難易度もそれほど高くないため、普段あまりシューティングゲームをプレイしないという人にもお勧めだ。

【著作権者】
PhotonSystem
【対応OS】
Windows 2000/XP(編集部にてWindows Vistaでの動作も確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.03

(加藤 達也)