REVIEW(09/08/25)

“VOCALOID”や「UTAU」対応のバーチャルボーカル音源用シーケンサー「Cadencii」

ベジェ曲線によるパラメーターの編集や無限アンドゥ・リドゥ機能を備える

「Cadencii」v2.3.3「Cadencii」v2.3.3

 「Cadencii」は、バーチャルボーカル音源“VOCALOID”シリーズや「UTAU」を音源として使ってボーカルトラックを作成できるシーケンサー。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作には.NET Framework 2.0以降が必要。なお、“VOCALOID”シリーズがインストールされていない環境では、一部の機能が利用できないので注意。

 “VOCALOID 2”シリーズのVSQファイルや「UTAU」のUSTファイルを開ける上、“VOCALOID 2”シリーズの“DYN”“BRI”“GEN”といったパラメーターや「UTAU」の“エンベロープ”を編集可能。音源を“VOCALOID 2”シリーズと「UTAU」で簡単に切り替えられるため、簡単に1つの楽曲を異なる音源で再生して比較することができる。

 また、シーケンサーとしての使い勝手も癖がなく、ベジェ曲線によるパラメーターの編集や無限アンドゥ・リドゥ、ショートカットキーのカスタマイズといった機能を備えているのがうれしい。

 画面は3ペインに分かれており、右上ペインにピアノロール、右下ペインにパラメーターのグラフ、左ペインにピアノロールで選択したノートの詳細が表示される。パラメーターは右下ペインのグラフをドラッグして編集できるほか、左ペインに表示される数値を変更して編集することも可能。

 なお、標準ではメニューなどのユーザーインターフェイスが英語で表示されるが、[Setting]メニューの[Preference]項目から設定画面を開き、[Appearance]タブの“UI Language”プルダウンメニューで“ja”を選択すれば日本語化できる。

【著作権者】
kbinani 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.3.3

(長谷川 正太郎)