REVIEW（09/08/11）

　「KONTAKT PLAYER」は、DTM関連ソフトの有名メーカーであるNative Instruments製の高機能サンプラー「KONTAKT」のフリー版。Windows XP/Vistaに対応しており、単体で動作するほかVST/AU/RTASプラグインとして動作させることも可能。Native Instruments GmbHのWebサイトからダウンロードでき、ダウンロードにはメールアドレスなどの登録が必要。

　また同社のWebサイトでは本ソフト向けに、13種類のバンド向け楽器や12種類のシンセサウンド、13種類のビンテージサウンドなど全49種類のサンプルを含んだフリーのサウンドライブラリ「KONTAKT FACTORY SELECTION」がダウンロードできる。サウンドライブラリにはリアルなギターやドラムの音色も含まれており、「KONTAKT FACTORY SELECTION」だけでも高音質な楽曲作成ができる。

　なお、「KONTAKT FACTORY SELECTION」のダウンロードにはメールアドレスなどの登録が必要なほか、利用する際はダウンロード時に送られたメールに記載されているシリアル番号を使ってレジストする必要がある。また、編集部にて確認したところ、日本語のダウンロードページからは正常にダウンロードできなかったが、英語のページからは正常にダウンロードできた。

　「KONTAKT PLAYER」は「KONTAKT」の機能制限版となっており、「KONTAKT」が備える機能のうち波形やサンプルの編集機能や他社製サンプラー用ライブラリの読み込みといった機能と、標準で同梱されている7種類のサンプルは起動から30分間のみ利用可能なデモ版となっている。しかし、市販されている「KONTAKT」用サウンドライブラリの読み込み機能やエフェクト機能などは無償で継続利用可能で、高品質な音源として十分利用できる。

　サンプラーの基本機能としては、ベロシティーの強弱により異なる音声を再生できるのはもちろんのこと、複数のサンプルをロードして複数のMIDIチャンネルに割り当てたり、複数の出力系統へ異なるエフェクターやフィルターをかけて出力することが可能。また、特定の鍵盤へ複数のドラム音色を組み合わせたリズムパターンを割り当てられた音色や、アルペジオになっている音色も利用可能。