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ストアから直接「Edge」の拡張機能が導入できる「Windows 10 Insider Preview」Build 14342

「AdBlock」「Adblock Plus」が「Edge」の拡張機能のラインナップに追加

「Windows 10 Insider Preview」Build 14342

 米Microsoft Corporationは10日(現地時間、以下同)、「Windows 10 Insider Preview」Build 14342を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。

 本ビルドでは、「Microsoft Edge」の拡張機能周りが大幅に改善された。従来は拡張機能をローカルフォルダーへ一度展開して「Microsoft Edge」に読み込ませる必要があったのに対し、本ビルドではストアから直接ダウンロードして「Microsoft Edge」へ導入できるようになっている。

 また、本ビルドの更新に合わせ拡張機能のラインナップも拡充されている。今回新たにリリースされたのは「AdBlock」「Adblock Plus」で、Webページの広告をブロックすることが可能。ただし、両方を同時に利用すると不具合が発生するため、どちらか一方だけを利用することが推奨されている。

新しく追加された「AdBlock」拡張機能をストアからインストール

 なお、すでに「Microsoft Edge」へインストールされている拡張機能は削除され、再度インストールする必要があるので注意。将来のビルドでは、この作業は不要となる予定だ

 また、拡張機能をアンインストールせずにすべてを無効化すると、「Microsoft Edge」を閉じられなくなったり、右クリックメニューが利用できなくなる不具合があるので注意。この不具合を回避するには、不要な拡張機能を無効化するのではなく、アンインストールすればよい。問題に遭遇してしまった場合は、拡張機能を1つ以上有効化するか、すべての拡張機能をアンインストールしたのち、「タスク マネージャー」などから「Microsoft Edge」のタスクを再起動させればよい。

 そのほかにも、「Microsoft Edge」ではリアルタイムでのWeb通知や、スワイプ操作によるナビゲーション(戻る・進む)などがサポートされた。

 一方、「Microsoft Edge」以外の変更点としては、WindowsでUbuntuのシェルを動作させる機能“Bash on Ubuntu on Windows”機能の改良や、UACダイアログのデザイン変更が挙げられる。“アクション センター”でマウスの中クリックにより通知を解除する機能が追加されたのも本ビルドからだ。

 さらに、本ビルドでは特定のWebサイトをWebブラウザーの代わりにアプリで開く機能が追加された。今のところ、この機能をサポートしたアプリは存在しないが、将来的にはSNSのリンクをそのSNS専用のアプリで開いたりできるようになるだろう。この機能に関する設定は、[設定]アプリの[システム]-[Web サイト用のアプリ]欄で変更できる。

UACダイアログのデザイン変更
“Web サイト用のアプリ”機能

 また、「Skype UWP Preview」アプリもアップデートされるという。アップデートの配信は12日になる予定で、ダークテーマへ切り替える機能や、アカウントを切り替える機能などが搭載されるとのこと。

 なお、こうした機能追加が活発に行われている一方で、Windows Phone 8.1/Windows 10で搭載された新しい機能“Wi-Fi センサー(Wi-Fi Sense)”が削除されている。これは公衆無線LANや、知人が提供する無線LANへ手軽に接続するための設定共有機能だったが、利用率が低迷していたという。

(樽井 秀人)