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Skype、「Microsoft Edge」でプラグイン不要の音声・ビデオ通話をプレビュー提供

現行版「Microsoft Edge」に搭載されているWeb標準技術“ORTC”を利用

Microsoft公式ブログ“Microsoft Edge Dev Blog”における発表

 米Microsoft Corporation傘下のSkypeは15日(現地時間)、「Microsoft Edge」でプラグイン不要の「Skype」通話機能をプレビュー版として提供開始したことを明らかにした。対応環境は「Windows 10 バージョン 1511」(現行版)に搭載の「Microsoft Edge」(EdgeHTML v13.10586)で、現在“Skype for Web”、“Outlook.com”、“Office Online”および“OneDrive”で利用できるという。

 これまで提供されていた“Skype for Web”でも、専用のクライアントアプリをインストールすることなく、Webブラウザーのみで「Skype」のインスタントメッセージをやり取りすることができたが、音声通話やビデオ通話を行うには、追加で専用のプラグインをインストールする必要があった。この制限を打ち破るため、最新版「Microsoft Edge」に搭載されたのが、“ORTC(Object RTC)”APIだ。

 “ORTC”APIはリアルタイムでのビデオ通話・音声チャットをブラウザーのみで実現するWeb標準技術で、“WebRTC”の不満点を改善したものだ。MicrosoftのほかにもGoogleなどが賛同しており、他のWebブラウザーでも採用が進めば「Microsoft Edge」以外のブラウザーでもプラグインレスで「Skype」が利用できるようになるだろう。

(樽井 秀人)