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「虚白ノ夢」作者による新作ADV「被虐のノエル」ニコニコゲームマガジンで連載開始

悪魔と契約した少女の復讐劇。ブラウザー版ではゲーム画面にコメントを流す実験も

「被虐のノエル」第1話

 (株)ドワンゴは14日、同社が運営する連載型ゲーム配信サイト“ニコニコゲームマガジン”にて、ホラーアドベンチャーゲーム「虚白ノ夢」などの作者として知られるカナヲ氏が制作した新作アドベンチャーゲーム「被虐のノエル」の第1話を公開した。現在、本作の公式サイトからWindows版をダウンロードできる。また、本作はRPGツクールMV製でWebブラウザー版も公開されており、スマートフォンでもプレイ可能。

 物語の舞台となるのは、悪魔との契約という概念が存在する世界にある“ラプラス市”。主人公の少女ノエルは市のピアノコンクールで賞を逃し失意に陥っている所を、表向きは市の英雄、しかしその実は悪辣な市長バロウズに付け込まれ、代償を知らぬまま大悪魔“カロン”と契約させられてしまう。その代償とは“両手両足を失う”こと。ピアニストの夢を絶たれたノエルと、策略に利用されたことを憤るカロンは互いに手を組み、復讐の道へと進むことになる。

冷酷だが独自の美意識を持つ大悪魔カロン。彼自身の思惑もあり、ノエルを復讐の道へと導く
悪魔の力を持つ爆弾魔“ボマー”など、バロウズに与する者達がノエルの前に立ち塞がる

 ゲームは主に、市長邸への侵入などさまざまミッションをこなすことで進行。このときプレイヤーはカロンを操作して、自動で目的地へと進むノエルをサポートするのが本作のポイント。敵を排除した隠れたりしつつ、慣れない義足で歩くノエルが先へ進むための道を作っていく。

 そのほか、ブラウザー版では“ニコニコ動画”のようにコメントを付ける機能が実験的に実装されており、シーンごとに他のプレイヤーが付けたコメントが流れるようになっているのも特徴だ。第1話のプレイ時間は1時間から1時間半程度で、第2話は5月の公開が予定されている。

ミッションではカロンを操作。ノエルが進むための道を作り、障害を排除していく
プレイ内容が評価されるちょっとしたやり込み要素も
復讐をテーマにしたダークな雰囲気が漂う作品だが、やや世間知らずのお嬢様と案外義理堅い悪魔による、コミカルな掛け合いもときおり挟まれる
ブラウザー版では“ニコニコ動画”のように、プレイヤーが記入したコメントがシーンごとに流れるのが特徴

ソフトウェア情報

「被虐のノエル」第1話
【著作権者】
カナヲ 氏
【対応OS】
Windows、IE以外のWebブラウザー
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(16/04/14)

(中村 友次郎)