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Adobe、「Adobe AIR」の定例セキュリティアップデートを公開。24件の脆弱性を修正

「Adobe Flash Player」はゼロデイ攻撃に対処するため一足先にリリース済み

 米Adobe Systems Incorporatedは12日(現地時間、以下同)、クロスプラットフォーム対応のアプリケーション実行環境「Adobe AIR」の最新版v21.0.0.198を公開した。本バージョンでは、CVE番号ベースで24件の脆弱性が修正されている。なお、「Adobe Flash Player」の修正版はすでに7日付けでリリース済み。

 同社が公開したセキュリティ情報(APSB16-10)によると、今回のアップデートは攻撃者が対象システムを制御できるようになる可能性のある脆弱性に対処したもので、脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。Windows環境の「Adobe Flash Player」に対する攻撃への悪用が確認されており、注意の必要がある。「Adobe AIR」の更新プログラムの適用優先度は“3(システム管理者が判断したタイミングで適用することを推奨)”。

 「Adobe AIR」Windows向けデスクトップランタイムはWindows Server 2008/7/8.1/10に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Adobe AIR」Windows向けデスクトップランタイム
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows Server 2008/7/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
21.0.0.198(16/04/12)

(樽井 秀人)