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Microsoft、家庭向けサーバーOS「Windows Home Server 2011」のサポートを終了

機能の多くは「Windows Server 2012 R2 Essentials」に引き継がれる

 米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、家庭向けサーバーOS「Windows Home Server 2011」のメインストリームサポートを終了する。これにより、無償および有償での製品サポートや、セキュリティ更新プログラムの提供などが打ち切られる。

 「Windows Home Server 2011(以下、WHS2011)」は、家庭・小規模事業所向けのサーバーOSである“Windows Home Server”シリーズの2代目として2011年5月に発売。初代「Windows Home Server」が「Windows Server 2003」をベースとした32bit OSだったのに対し、WHS2011は「Windows Server 2008 R2」ベースの64bit OSとなり、セキュリティや安定性などの基本性能が強化されたほか、DLNA互換のメディアサーバー、OSを含めたフルバックアップ、スマートフォン向けのリモートアクセスインターフェイスといった機能の充実も図られ、安価で入手できる家庭向けのサーバーOSとして注目を浴びた。

 しかしその一方で、次世代版“ドライブエクステンダー(複数のドライブを1つのドライブとして扱う機能)”の搭載を見送られた点などが期待外れと評価されたせいか、販売は伸び悩んだようだ。登場の翌年には「Windows Server 2012」の発表にあわせ、“Windows Home Server”シリーズそのものの終了がアナウンスされている。

 なお、機能の多くはスモールビジネス向けのサーバーOS「Windows Server 2012 R2 Essentials」に引き継がれている。

(樽井 秀人)