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広告ブロッカーをネイティブ搭載した「Opera 37」がベータ版に

本体に統合されており拡張機能よりも高速。統計機能やスピードテストなどの機能も

「Opera beta」v37.0.2178.4

 ノルウェーのOpera Software ASAは3月31日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の次期バージョン「Opera 37」のベータ版を公開した。本バージョンの目玉は、広告ブロッカーがネイティブ搭載されたこと。

 「Opera」の広告ブロッカー機能はアプリケーションに統合されており、同様の機能を提供する拡張機能よりも高速に動作するのが特徴。初期状態で無効化されているため、利用するには設定画面(chrome://settings)の[プライバシーとセキュリティ]タブから手動で有効化する必要がある。例外サイトの登録もここから行うことが可能で、初期状態では“Baidu”、“Facebook”、“Google”、“Yandex”の4つが登録されている。

広告ブロッカー機能は初期状態で無効化。利用するには設定画面から有効化する必要がある
例外サイトの登録も設定画面から行える

 広告ブロッカー機能を有効化した状態で広告のあるページを閲覧すると、アドレスバー右端へ“盾”のアイコンとともにブロックした広告の数が表示される。このアイコンをクリックすると、当該サイトで広告をブロックするかどうかを切り替えたり、ブロックした広告の数の統計情報をチェックすることが可能。広告のブロックによってどれだけWebページの読み込み時間が短縮されたかを比較するスピードテスト機能を利用することもできる。

当該サイトで広告をブロックするかどうかを切り替えたり、ブロックした広告の数の統計情報をチェック
広告のブロックによってどれだけWebページの読み込み時間が短縮されたかを比較するスピードテスト機能

 そのほかにも、スタートページの設定パネルの改善、設定画面などのデザインのルック・アンド・フィールの統一、バージョン情報画面(chrome://about)のデザインの一新、「Opera」を評価してフィードバックを送ることができるレート機能の追加、同期機能の強化といった変更が盛り込まれているとのこと。

 なお、本バージョンからWindows XP/Vistaのサポートが打ち切られているので注意。

ソフトウェア情報

「Opera beta」Windows版
【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
37.0.2178.4(16/03/31)

(樽井 秀人)