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MP4出力に対応したデスクトップ録画ツール「AG-デスクトップレコーダー」v1.3.0

HiDPI環境にも対応。パフォーマンス向上により60FPSでのフルHD録画も可能に

「AG-デスクトップレコーダー」v1.3.0

 デスクトップでの作業を動画として記録できるツール「AG-デスクトップレコーダー」の最新版v1.3.0が、15日に公開された。現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。

 「AG-デスクトップレコーダー」は、多目的グラフィッスクソフト「AmuseGraphics」(シェアウェア、1,500円)に付属しているデスクトップ動画キャプチャーツール。幅広い環境で再生が可能な“Motion JPEG”“Windows Media Video”に加え、高画質でエンコード負荷の低いオリジナルコーデック“AGM-DCT”、“AGM-DCT”の画質をある程度犠牲にして圧縮率を高めた“AGM-DCT+”によるエンコードに対応する。録画とエンコードを同時に行うことで作業時間を短縮するリアルタイムエンコードと、録画の後にエンコードを行うことで負荷を低減するバッファリングエンコードの2種類が選べるのも特徴と言える。

 最新版となるv1.3.0ではHiDPIへ対応し、スケーリングが100%でない環境でも正常に動作するようになった。

 また、汎用性の高いMP4形式での動画出力が行えるようになったのも大きな変更点。特に比較的最近のIntel製CPUを搭載したWindows 8以降の環境であれば、ハードウェアエンコード機能“QSV(Quick Sync Video)”を利用したエンコードが行える。動画を出力する際の負荷を抑えることが可能だ。

 さらに、AGM形式(AGM-DCT/AGM-DCT+)のエンコード性能も従来版と比べて2倍程度向上。それなりのCPU性能があれば、従来は困難であった60FPSでのフルHD録画もほとんどフレーム落ちすることなく行えるという。今回から提供されている64bit版のバイナリを利用すれば、64bit環境でのAGM形式出力性能はさらに向上する。

汎用性の高いMP4形式での動画出力が可能。AGM形式のエンコード性能も従来と比べて2倍に
64bit版バイナリを同梱

 なお、本バージョンから動作OSがWindows 7以降となっているので注意。Windows XP/Vista環境では動作しなくなっているので、引き続きv1.2.2を利用する必要がある。

ソフトウェア情報

「AG-デスクトップレコーダー」
【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.0(15/12/15)

(樽井 秀人)