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64bitにネイティブ対応した無償のマンガ制作ソフト「メディバンペイント Pro」v5.0

ブラシタイプにふちペンが追加。見開きのマンガ原稿が容易に作成できるテンプレートも

「メディバンペイント Pro」v5.1

 (株)MediBangは27日、人気のマンガ制作ソフト「メディバンペイント Pro」(旧「クラウドアルパカ」)v5.0を公開した。本ソフトはWindows 7/8/8.1などに対応するフリーソフトで、現在不具合の修正が施された最新版v5.1が同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 メジャーバージョンアップとなるv5.0では、64bit版が公開された。64bit環境では、ネイティブで動作することによるパフォーマンス向上などが期待できる。

 また、ブラシタイプに“ふちペン”(EdgePen)が追加された。ふちペンを利用すると、ブラシで描画される線に縁取り線を付加可能。[Ctrl]キーを押しながら線を描くと、交差したふちを結合できる。

“ふちペン”
[Ctrl]キーを押しながら線を描いた場合

 さらに、ブラシ・パレット・素材の各設定を、クラウドを介して一括して同期可能になった。画像を作成していない状態で[Help]-[設定をクラウド同期]-[全設定をクラウドに保存]メニューと[全設定をクラウドから復元]メニューから同期が可能。

“見開き/くるみ表紙”を設定すると2ページ分の見開きを編集可能

 加えて、マンガ原稿を作成する際に2ページ分の原稿を並べて作業可能な“見開き/くるみ表紙”テンプレートを指定可能になった。また、マルチタッチジェスチャーでのキャンバスの移動や回転、表示倍率変更に対応。さらにキャンバス上に描いた図形を直接ビットマップブラシとして利用可能になったほか、“Windows Tablet PC API”を利用した筆圧の取得に対応した。

 そのほか、クラウド上のファイルを編集中にオフラインとなった際はファイルをローカルへ一時保存できるようになった。また、表示中のレイヤーを統合する機能が“全レイヤーを統合”へ集約され、統合時にテキストレイヤーを除外するオプションが追加されるといった機能の改善も施されている。

ソフトウェア情報

「メディバンペイント Pro」
【著作権者】
(株)MediBang
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.1(15/08/28)

(市川 祐吉)