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“ニコニ立体”で外部プラグインの導入が不要のWebGL版プレイヤーが提供開始

プラグイン導入に手間のかかる「Google Chrome」に福音、一部スマホでも閲覧可能

「WebGLプレイヤー(β)」

 (株)ニワンゴは16日、3D投稿サービス“ニコニ立体”で「WebGLプレイヤー(β)」の提供を試験的に開始したことを明らかにした。このプレイヤーにはWebブラウザーで3DCGを表示するための標準技術“WebGL”が利用されており、これまで3Dモデルの表示に必要だった「Unity Web Player」プラグインを導入することなく3Dモデルを楽しめるようになる。

 同社によると、「WebGLプレイヤー(β)」を利用すると描画が高速化されるという。また、「Unity Web Player」プラグインを利用する既存の「Unityプレイヤー」とは異なり、一部のスマートフォンでも閲覧が可能になるなどのメリットが得られる。

 また、「WebGLプレイヤー(β)」は「Google Chrome」ユーザーにとってもありがたい存在だ。「Google Chrome」では「Google Chrome 42」以降、NPAPIプラグインが標準で無効化されており、「Unity Web Player」プラグインを導入するにはユーザー側でWebブラウザーの設定を手動で変更する必要があった。「WebGLプレイヤー(β)」を利用すれば、そのような手間も不要となる。

 従来の「Unityプレイヤー」から「WebGLプレイヤー(β)」へ切り替えるには、プレイヤー画面右下に設けられている“WebGLプレイヤー(β)を試す”というリンクをクリックするだけでよい。“Unityプレイヤーに戻す”というリンクをクリックすれば、簡単に元のプレイヤーへ戻すことができる。

「Unity Web Player」プラグインの導入が面倒な「Google Chrome」ユーザーにとっても「WebGLプレイヤー(β)」はありがたい
プレイヤー画面右下に設けられているリンクをクリックすると、「Unityプレイヤー」と「WebGLプレイヤー(β)」を切り替えることができる

 ただし、本プレイヤーはあくまでもテストを目的としたベータ版として公開されており、現時点ではイメージエフェクトの一部が適用されない、挙動や描画結果が既存のプレイヤーと異なる場合がある、表示できない作品があるなどの制約を抱えているので注意。また、Unityモデルは既存の“Unityプレイヤー”で表示されるとのこと。

(樽井 秀人)