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Microsoft、「Windows Server 2003」のサポートを終了

12年の歴史に幕が下りる

「Windows Server 2003」のサポートが終了

 米Microsoft Corporationは14日(現地時間)、「Windows Server 2003」のサポートを終了した。

 「Windows Server 2003」は、「Windows 2000 Server」の後継として開発されたサーバーOS。2003年5月の発売以来、12年2カ月にわたりサポートが提供されていたが、日本時間15日16:00をもってセキュリティ更新プログラムの提供をはじめとするすべてのサポートが終了する。

 IPAによると、脆弱性対策情報データベース“JVN iPedia”には「Windows Server 2003」の脆弱性対策情報が2014年度だけでも49件登録されているとのことで、サポート終了後も新たな脆弱性が発見される懸念がある。まだ後継システムへの移行が済んでいない場合は、可能な限り早く移行させることが望ましい。

 Microsoftも後継OSへの移行を呼びかけており、その結果「Windows Server 2003」の稼働台数は2013年度末の36万台から、サポート終了時点で約6万台にまで削減できる見込みとのこと。サポートが終了した後も、“Windows Server 2003 移行相談窓口(電話)”“Windows Server 2003 移行ポータル(Webサイト)”などを通じた移行支援は継続されるとのことなので、まだ移行を済ませていないユーザーはぜひ活用してほしい。

(樽井 秀人)