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Microsoft、バーチャル望遠鏡ソフト「WorldWide Telescope」をオープンソースに

“GitHub”でソースコードの入手・閲覧が可能。ライセンスはMIT

「WorldWide Telescope」v5.2.8.1

 米Microsoft Corporationの研究機関であるMicrosoft Researchは2日(現地時間)、「WorldWide Telescope」をMITライセンスでオープンソース化したことを明らかにした。現在、“GitHub”のプロジェクトページからソースコードを入手・閲覧することが可能。

 「WorldWide Telescope(WWT)」は、宇宙空間を自由に探索できる仮想望遠鏡・仮想天文台ツール。カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、ノースウェスタン大学、シカゴ大学、NASAなどの天文学者・教育者の協力を得て、2007年にMicrosoft Researchのプロジェクトとして始まった。以降、8年間で何百万ものダウンロードが行われる人気ソフトとなり、研究・教育・広報に役立てられてきた。

 現在、「WWT」は本格的なWindows デスクトップ向けのクライアントソフト(現在の最新版はv5.2.8.1)と、Webブラウザーで気軽に楽しめるクライアントから成っており、いずれも無償で提供されている。今後は“Roslyn”や“.NET Core”、“ASP.NET”などを管轄する同社のオープンソースプロジェクト管理組織“.NET Foundation”へ移管され、独立したプロジェクトとして開発が進められるようだ。

 なお、「WWT」は「.NET Framework」で開発されており、ソースコードをコンパイルするには「Visual Studio」が必要。無償で提供されている「Visual Studio Community」の利用がお勧めだ。

(樽井 秀人)