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統合開発環境「Eclipse 4.5 Mars」、「Docker」や「Java 9」早期プレビューに対応

Googleの「Android Development Tools」プラグインは年内で開発およびサポートが終了

「Eclipse」v4.5

 加Eclipse Foundation, Inc.は24日(現地時間)、統合開発環境「Eclipse」の新しい年次リリース「Eclipse 4.5」(コードネーム:Mars)を公開した。現在、“Eclipse.org”から無償でダウンロードできる。

 「Eclipse」は、Javaで開発されたオープンソースの統合開発環境。プラグインで機能を拡張することが可能で、組み込みデバイス向けのソフトからWeb開発に至るまでの幅広い用途に利用されている。

 今回公開された「Eclipse 4.5 Mars」は、複数のプロジェクトが足並みをそろえてリリースを行うようになってから10回目となる記念すべきリリース。「Docker」のコンテナやイメージをビルド・管理するためのツールがLinuxツールに追加されたほか、ビルドツール「Gradle」が「Eclipse IDE」でメインのツールとしてサポートされた。また、コンパイラーも改善。特にジェネリクスを多用したコードの性能が大きく向上した。

 そのほかにも、「Eclipse」の品質を向上させるためのエラー自動報告機能など、多数の機能改善が盛り込まれた。さらに早期リリース版の「Java 9」がサポートされ、“Eclipse Marketplace”から入手できるようになっている。

 なお、GoogleがAndroidアプリの開発のため「Eclipse」向けに提供していた「Android Development Tools(ADT)」プラグインは、年内で開発およびサポートの終了が予定されているので注意。同社が開発している「Android Studio」や、「Andmore」プラグインへの移行が推奨されている。

ソフトウェア情報

「Eclipse」
【著作権者】
Eclipse contributors and others
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.5(15/06/24)

(樽井 秀人)