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Microsoft、「Ask Toolbar」をマルウェアとして扱う方針を明らかに

「Java」などの製品に同梱。検索プロバイダーの上書きなどの動作が基準に抵触

 米Microsoft Corporationは9日(日本時間)、「Java」などの製品に同梱されているWebブラウザー向けツールバー「Ask Toolbar」が同社製ウイルス対策製品でマルウェアと検知されることを明らかにした。これは同社のセキュリティ評価基準の変更によるものであるという。

 同社によると、「Ask Toolbar」は検索プロバイダーの上書きなどを行うことでユーザーのブラウザー操作を著しく制限する場合があるという。同社では6月1日以降、こうしたユーザーの予期せぬ動作を行うツールバーをセキュリティ強化のためマルウェアとして扱うよう、「Windows Defender」をはじめとする同社のウイルス対策製品のマルウェア検出評価基準を変更しているとのこと。

 「Ask Toolbar」がマルウェアとして扱われるのは、6月5日14:39(UTC)にリリースされたv1.199.1877.0以降の定義ファイルを利用している場合で、「Ask Toolbar」が勝手に設定を変更したタイミングでマルウェア“BrowserModifier:Win32/AskToolbarNotifier”として検出されるという。

 なお、「Ask Toolbar」が実際にセキュリティ上問題になるという報告は現在のところ寄せられていないとのこと。そのため、業務で利用するなどの理由で「Ask Toolbar」をどうしても利用したい場合は、ユーザーの判断で利用を継続することも可能。マルウェアとして隔離されてしまっている場合は、[潜在的な脅威の詳細]画面で「Ask Toolbar」の動作を“許可”へ変更すればよい。詳細な操作手順は下記にある“TechNet Blogs”の記事を参照してほしい。

(樽井 秀人)