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「EmEditor」v15.1.1のインストーラーに不具合、“PATH”環境変数が破壊される恐れ

“PATH”環境変数が非常に長いシステムで発生。最新版インストーラーでは修正済み

“PATH”環境変数

 (株)エムソフトは19日、「EmEditor」v15.1.1のインストール過程において、特定の条件下で“PATH”環境変数が破壊される不具合があることを明らかにした。この問題は18日付けで公開された「EmEditor」v15.1.2ですでに修正されているが、破壊された環境変数は修復されないという。

 同社によると、今回の問題が発生する恐れがあるのは、“PATH”環境変数の長さが1,000文字以上あるシステムで、「EmEditor」v15.1.1のインストーラーを利用したケースであるとのこと。他のバージョンのインストーラーを利用した場合は、この問題は発生しない(ポータブル版を利用した場合も発生しないものと思われる)。

 上述のケースに当てはまり、なおかつセットアップの過程でインストール先のユーザーとして“すべてのユーザー(全員)”を選択したユーザーは、“PATH”環境変数をチェックし、変数が「EmEditor」のパス(通常は“C:\Program Files\EmEditor”)だけになっていないかチェックしよう。該当していれば、“PATH”環境変数が破壊されてしまっている。

 “PATH”環境変数が破壊されてしまった場合は、Windowsの復元ポイント機能などを利用することで復旧できる可能性がある。また、同問題の告知ページではレジストリからの復旧方法などが案内されているので参考にしてほしい。なお、“PATH”環境変数の確認や編集には「Redmond Path」などの専用エディターが便利だ。ぜひ役立てていただきたい。

(樽井 秀人)