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無償波形編集ソフト「Audacity」、VST/AUエフェクトのリアルタイムプレビューが可能に

VSTエフェクトではFXB形式のプリセット設定をインポート・エクスポートできるように

「Audacity」v2.1.0

 VSTプラグインに対応し、マルチトラックレコーダーとしても利用可能なフリーの波形編集ソフト「Audacity」の最新版v2.1.0が、29日に公開された。最新版の主な変更点は、エフェクトに関する多数の機能強化が施されたこと。

 もっとも大きな強化は、VST/AU/LADSPA(Linux Audio Developers Simple Plugin API)エフェクトでリアルタイムプレビューが可能になったこと。また、VSTエフェクトではFXB形式のプリセット設定をインポート・エクスポートできるようになっている。

“Crossfade Tracks”エフェクト

 さらに、新たに2つのトラックをクロスフェードすることが可能な“Crossfade Tracks”エフェクトが追加された。これに伴い、“Cross Fade In”“Cross Fade Out”エフェクトは廃止されている。また、“ノイズの除去”“スピードの変更”エフェクトもアップデートされた。

“ノイズの除去”エフェクト
“スピードの変更”エフェクト

 加えて、インターフェイスの改善も施されている。たとえば、“編集”ツールバーに再生スピードの変更が行えるスライドバーが追加された。また、“メーター”ツールバーが“録音メーター”ツールバーと“再生メーター”ツールバーに分かれ、上下に並べて表示されるようになっている。

 そのほか、多くの仕様変更や不具合修正が施された。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

ソフトウェア情報

「Audacity」
【著作権者】
Audacity Team
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.1.0(15/03/29)

(長谷川 正太郎)