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NVIDIAのH.264ハードウェアエンコーダー“NVENC”をサポートした「FFmpeg 2.6」

VP9デコーダーやHEVC/H.265関連の最適化も進む

 オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の最新版「FFmpeg 2.6」(コードネーム:Grothendieck)が、7日に公開された。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows向けのバイナリは“Zeranoe FFmpeg”からダウンロードできる。

 「FFmpeg 2.6」は、「FFmpeg 2.5」に代わる新しい安定版。さまざまな新しいフィルターが追加されたほか、“NVENC”がサポートされたのが目玉だ。“NVENC”は“Kepler”アーキテクチャー以降のNVIDIA製GPUに搭載されているH.264のハードウェアビデオエンコーダーで、“CUDA”やCPUをベースとしたエンコーダーよりも低負荷かつ高速で、電力効率も高い。

 さらに、VP9デコーダーの最適化が進み、32bitのx86システムやSSSE3に対応していないCPUでも利用に耐えうるようになった。また、HEVC/H.265でもC言語やアセンブラレベルでの最適化が施され、数多くの改善が見られるという。

(樽井 秀人)