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ネットワークプロトコルアナライザー「Wireshark」の最新開発版v1.99.0が公開

「GTK+」インターフェイスに代り、新たに開発された「Qt」インターフェイスが既定に

「Wireshark」v1.99.0

 Wireshark Foundationは7日、クロスプラットフォーム対応のパケット取得・プロトコル解析ソフト「Wireshark」の開発版v1.99.0を公開した。現在、Windows/Mac OS X向けのインストーラーとソースコードが本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 本バージョンは、次期安定版v2.0系で実装される予定の機能をテストするために試験的にリリースされた開発版。これまでの「GTK+」ベースのユーザーインターフェイスに代り、新たに開発された「Qt」ベースのユーザーインターフェイスが既定となったのが最大の特長。スタート画面などのプログラム一覧で“Wireshark”アイコンを選択すると「Qt」ベースの新インターフェイスで起動するようになっている。新インターフェイスの完成度もv1.12.0のときより格段に向上しており、“Conversation”や“Endpoints”などの統計情報を表示するダイアログが実装されたほか、日本語・ポーランド語が新たにサポートされた。

 なお、プログラム一覧で“Wireshark 1”アイコンを選択すれば、旧来の「GTK+」インターフェイスを引き続き利用することも可能。こちらには“IO Graph”で扱えるデータポイントの数に制限がなくなるなどの改善が施されている。外部キャプチャーインターフェイスのサポートなど、なかには「Qt」インターフェイスでは今のところ扱えない機能も存在するので、当面は「GTK+」インターフェイスと「Qt」インターフェイスを使い分けることになるだろう。

旧来の「GTK+」インターフェイスを引き続き利用することも可能

ソフトウェア情報

「Wireshark」Windows向け開発版
【著作権者】
Gerald Combs and contributors
【対応OS】
64bit版を含むWindows Server 2003/Vista/Server 2008/Server 2008 R2/7/Server 2012/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.99.0(14/10/07)

(樽井 秀人)