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オープンソース化された定番手書き風フォント「瀬戸フォント」v6.20が公開

ライセンスを“SIL Open Font License”v1.1に変更、派生フォントの制作が可能に

「瀬戸フォント」v6.20

 JIS第四水準までの漢字を収録する読みやすい手書き風フォント「瀬戸フォント」の最新版v6.20が、24日に公開された。最新版の主な変更点は、ライセンスをオープンソースの“SIL Open Font License”v1.1に変更したこと。

 オープンソースのフォントというと「IPAフォント」や「Source Han Sans(源ノ角ゴシック)」が人気で、多数の派生フォントが公開されている。これらに匹敵する収録文字数を誇る「瀬戸フォント」がオープンソース化されることで、その派生フォントが登場するかもしれない。

 さらにオープンソース化に伴い、ファイルの配布サイトがライブラリサイト“SourceForge.JP”へ変更された。“SourceForge.JP”のプロジェクトページでは、スマートフォンのシステムフォント向けに「瀬戸フォント」からJIS第三・第四水準の漢字などを省略し、軽量化した「瀬戸フォント-SP」も配布されている。

 なお、本バージョンでは前バージョンまで収録されていたオリジナルの絵文字と外字が削除された。また、現在作者のWebサイトでは「瀬戸フォント」を含む全オリジナルフォントの配布が中止されている。

 「瀬戸フォント」は、フリーのTrueTypeフォントで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作を確認した。現在作者の“SourceForge.JP”や窓の杜ライブラリからダウンロードでき、フォントそのものを販売しない限りは商用・非商用も問わず改変や再配布が認められている。ただし、派生版などは同ライセンスのもとで配布しなければならない。

ソフトウェア情報

「瀬戸フォント」
【著作権者】
瀬戸 のぞみ 氏
【対応OS】
(編集部にて64bit版のWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.20(14/09/24)

(長谷川 正太郎)