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「EmEditor Professional」v14.6.0のベータ版が公開、CSV編集関連の機能を大幅に強化

検索キーワードを含む行を抽出して新規ドキュメントを作成する[抽出]コマンドも

「EmEditor Professional」v14.6.0 beta 1

 (株)エムソフトは3日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の次期バージョンv14.6.0のベータ版を公開した。本バージョンでは、CSV編集関連の機能が大幅に強化されている。

 たとえばCSV編集に関連するコマンドを集約した“CSV/並び替え”ツールバーが新設された(本バージョンから「EmEditor」ではCSV(カンマ区切り)やTSV(タブ区切り)、DSV(ユーザー定義区切り)といった記号区切りフォーマット全般を単にCSVと呼称している)。このツールバーでは、区切り文字の切り替え、CSV/TSV/DSVの相互変換、固定幅カラムへの変換、並び替え、重複行の削除、ヘディング(テーブルの見出し)の設定などが可能。ほとんどのコマンドは、[Shift]キーを押しながら利用することで現在のグループに含まれるドキュメントすべてに一括適用できる。

CSV編集に関連するコマンドを集約した“CSV/並び替え”ツールバーが新設

 さらに、これらの機能強化に伴い設定ダイアログの[ファイル]タブやカスタマイズダイアログの[CSV]タブにCSV編集に関連するオプションが追加された。ファイルを開く際にCSVを検出するように指定したり、ユーザー定義の記号区切りフォーマットを登録できる。

設定ダイアログの[ファイル]タブ
カスタマイズダイアログの[CSV]タブ

 そのほか、[検索]ダイアログに[抽出]ボタンが追加されたのも便利。このボタンを利用すると、検索キーワードを含む行を抽出した新しいドキュメントを作成することが可能。たとえば、CSVで特定の値を持つ行のみを抽出して新しいCSVを作成したい場合などに役立つ。

[検索]ダイアログに[抽出]ボタンが追加
検索キーワードを含む行を抽出して新規ドキュメントを作成

 「EmEditor Professional」は、Windows XP以外の64bit版を含むXP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1に対応する4,000円のシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。購入時から1年以内は無償バージョンアップが提供されるが、それ以降のバージョンアップには年額2,000円の“保守プラン”の購入が必要となる。また、アップデートの提供期間に制限のない“永久ライセンス”も15,000円で提供されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
Windows XP以外の64bit版を含むXP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
【ソフト種別】
シェアウェア (通常ライセンスは4,000円、永久ライセンスは15,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
14.6.0 beta 1(14/09/03)

(樽井 秀人)