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Adobe、日中韓の漢字を網羅したオープンソースのフォント「Source Han Sans」を公開

Googleと日本のイワタなど各国のフォント制作会社が協力

「Source Han Sans」v1.000

 米Adobe Systems Incorporatedは15日(現地時間)、Google Inc.および(株)イワタなどと共同開発したオープンソースのフォント「Source Han Sans」を公開した。Windowsに対応するOpenTypeフォントで、現在“SourceForge”“GitHub”からダウンロードできるほか、Webフォントサービス“Adobe Typekit”からも利用できる。

 「Source Han Sans」は、日本・中国・韓国で使われている文字を網羅したゴシック体のフォント。日中韓で使われている漢字を統一のデザインで利用できるため、東アジアに向けた印刷物やWebページ、ソフトなどで、イメージをずらすことなく各国の文字を使えるのがうれしい。もちろん、中国語は繁体字と簡体字を収録している。

 字体は印刷やPCのモニターなどさまざまな条件で可読性が高くなるようにデザインされており、モバイル端末の小さいモニターでも読めるように考慮されている。本フォントの制作には、日本のイワタなど各国のフォント制作会社が協力しており、どの言語の文字も品質が高いのが特長だ。日本の漢字は1万7千字程度収録されており、“JIS X 0213:2004”の漢字などを網羅している。なお、日本語部分は名称が「源ノ角ゴシック」とされており、ソフトなどから呼び出す場合もこの名称で表示される。

 ウエイトは極細の“ExtraLight”から極太の“Heavy”まで7種類用意されており、多様なシーンで利用できるだろう。ファイルは、各国の文字を全部収録した多言語OTFファイルや、各国個別の文字のみを収録したOTFファイルのほか、各言語別のOTFファイルをまとめた多言語OTCファイル(OpenType Collectionsファイル)が、ウエイト別に用意されている。なお、多言語OTCファイルはMac OS X 10.8以降でないと扱えないほか、多言語OTFファイルも利用できるアプリケーションが限られているので注意。

 さらに同日、本フォントのGoogle版「Noto Sans CJK」も公開されている。「Noto Sans CJK」は、漢字など日中韓の文字は「Source Han Sans」と共通だが、欧文の文字はGoogleの公開している“Noto”シリーズの字体が使われいる。

ソフトウェア情報

「Source Han Sans」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windowsなど(編集部にて64bit版のWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.000(14/07/15)

(長谷川 正太郎)