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Oracle、JavaのWindows XPのサポートについて説明。『XPでJavaが動かなくなる』は誤解

「JDK 7」のXP向け更新プログラムは2015年4月予定の“Public Update”終了まで配信

“Henrik on Java”

 米Oracle CorporationでJavaプラットフォームグループのプロダクトマネージャーを務めるHenrik Stahl氏は11日(現地時間)、自身のブログ“Henrik on Java”で“The future of Java on Windows XP”と題する記事を公表した。この記事はJavaのWindows XPにサポートにまつわる誤解を指摘している。

 2014年4月9日 (日本時間)をもってMicrosoftがWindows XPのサポートを打ち切ったことを受け、OracleもJavaのWindows XPサポートを打ち切った。しかし、これは『JavaがWindows XPで動かない』『OracleはWindows XPに適用されたJavaのアップデートを止めた』ということを意味するのではないとのこと。

 当該記事によると、OracleはすべてのバージョンのJavaが当面Windows XPで動作すると期待しており、セキュリティ更新プログラムもWindows XPへ配信し続けるという。公式サイトでのJavaの配布も継続され、ユーザーの自己責任においてWindows XPでJavaを使い続けることは可能だ。ただし、OracleはもはやWindows XP環境に固有のJavaの問題を修正することはせず、JavaがWindows XPで動作することは保証されない。

 なお、「JDK 7」の更新プログラムそのものは、“Public Update”が終了するまでアップデートが提供される。“Public Update”の終了は、現時点では2015年4月が予定されている。

 また、「JDK 8」はインストーラーに互換性がないため、Windows XPへインストールすることはできない。手動でセットアップすることは不可能ではないが、サポートはされない。

(樽井 秀人)