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「Firefox」用の拡張機能「Greasemonkey」が約2年ぶりのメジャーアップデート

セキュリティの強化がメイン。古いユーザースクリプトとの互換性は一部失われる

「Greasemonkey」v2.0

 「Firefox」で閲覧中のWebページをユーザースクリプトでカスタマイズできるようにする拡張機能「Greasemonkey」の最新版v2.0が17日、“GitHub”で公開された。Mozillaによる審査が完了すれば、“Add-ons for Firefox”からもリリースされる見込み。今すぐ利用したい場合は、“Add-ons for Firefox”ページの下部にある“開発チャンネル”からv2.0beta2をインストールすることも可能。

 「Greasemonkey」は、ユーザースクリプト(またはGreasemonkeyスクリプト)と呼ばれるJavaScriptで閲覧中のWebページを見やすく・使いやすくカスタマイズできるようにする拡張機能。ユーザースクリプトは自分で書くことができるほか、有志が開発したものをインストールして利用することも可能。たとえば、ページ分割された記事をスクロール操作だけで読み進められるようにする「AutoPagerize」などが有名だ。「Greasemonkey」の仕組みは「Firefox」以外のプラットフォームにも広く影響を及ぼしており、「Google Chrome」ではユーザースクリプトがネイティブでサポートされている。

 約2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「Greasemonkey」v2.0では、セキュリティの改善に力が注がれている。たとえば、「Add-on SDK」で変更された“unsafeWindow”の扱いに追随してサンドボックス機構が更新された。また、ユーザースクリプトが利用する機能を宣言する“@grant”の初期値が“none”へと変更されている。

 なお、これらの変更により古いユーザースクリプトとの互換性が一部失われているので注意。

(柳 英俊)