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オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg 2.2」が公開

“libx265”ライブラリへ対応、“H.265”動画のエンコードが可能に

「FFmpeg」

 オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の最新安定版「FFmpeg 2.2」(コードネーム:Muybridge)が、23日に公開された。現在、公式サイト“ffmpeg.org”から無償でダウンロード可能。Windows向けのバイナリは“Zeranoe FFmpeg”からダウンロードできる。

 「FFmpeg」は、音声・動画ファイルのフォーマットを変換するツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワーク。「Google Chrome」や「MPlayer」、「VLC media player」といったオーディオ・ビデオを扱うさまざまなソフトで利用されている。今回リリースされた「FFmpeg 2.2」はその最新版で、「FFmpeg 2.1」(コードネーム:Fourier)に代わる新しいメジャーバージョンとなる。

 「FFmpeg 2.2」における注目すべき変更点は、“libx265”ライブラリへ対応したこと。これにより次世代動画フォーマット“H.265”のエンコードが可能となった。なお、“H.265”のデコードには「FFmpeg 2.1」ですでに対応している。そのほかにも、“libwebp”ライブラリによるWebP画像のエンコードや“ATRAC3+”のデコードなどが新たにサポートされた。

(柳 英俊)