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JVN、「Internet Explorer 10」に未修正のゼロデイ脆弱性が存在することを公表

HTML文書を閲覧すると任意のコードを実行されてしまうおそれ

 脆弱性対策情報ポータルサイト“JVN”は17日、Webブラウザー「Internet Explorer 10」に未修正の脆弱性が存在することを公表した。すでに同脆弱性を利用した攻撃が観測されており、攻撃用のコードも公開されているという。

 脆弱性の詳細は、解放済みメモリ使用の脆弱性により、HTML文書を閲覧すると任意のコードを実行されてしまうというもの。JVNの脆弱性分析結果では“緊急”に分類されている。またデンマークのセキュリティベンダーSecuniaでも同脆弱性が報告されており、Secuniaの深刻度は最悪の“Extremely critical”となっている。

 JVNによると、「Internet Explorer 9」も同脆弱性の影響を受ける可能性があるという。Microsoftによる公式のパッチ等は公開されていないが、「Internet Explorer 11」を利用したり、脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」を利用することで、現在確認されている攻撃は無効化できるとのこと。

(長谷川 正太郎)