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The Document Foundation、オフィス統合環境「LibreOffice」v4.2の正式版を公開

「Calc」に“統計”機能、「Writer」には“囲み線”機能などが追加

「LibreOffice」v4.2.0
“統計”機能

 The Document Foundationは30日、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新正式版となるv4.2.0.4を公開した。本バージョンでは、表計算ソフト「Calc」に大きな機能追加が施された。

 たとえば、「Microsoft Excel」の統計や技術計算にもとづく分析を行う“分析ツール”に相当する“統計”機能が追加された。統計機能では“サンプリング”“基本統計量”“分散分析(ANOVA)”“相関”“共分散”“指数平滑”“移動平均”の7種類の分析を利用可能。統計機能は[データ]メニューの[統計]サブメニューから利用できる。

“乱数生成器”機能

 また、計算資源(CPUやGPUなど)を統一的に扱える並列コンピューティングライブラリ“OpenCL”に対応してGPUを利用した計算が可能になったほか、ランダムな数値をセルに挿入できる“乱数生成器”機能が追加された。乱数生成器機能は、[編集]−[連続データ]メニューの[乱数]項目から利用可能で、“一様分布”“ベルヌーイ分布”といった9種類の“分布”や生成される数値の範囲を選択可能。

 さらに、演算結果のセルを選択した際に演算に利用したセルの範囲をドラッグで変更するハンドルが選択範囲の四隅に表示されるようになった。“検索と置換”ダイアログでは[すべて検索][すべて置換]ボタンを押した際に、ヒットしたセルの一覧ダイアログが表示されるようになっている。

演算に利用したセルの範囲をドラッグで変更するハンドルが選択範囲の四隅に表示されるように
ヒットしたセルの一覧ダイアログ
“囲み線”機能

 ワープロソフト「Writer」では、文字列を線で囲む“囲み線”機能が追加された。囲み線機能は、文字のプロパティダイアログの[囲み線]タブから利用でき、囲み線の太さや色、文字との間隔を指定できるほか、囲み線を表示する位置を上下のみ、左右のみなどから選んだり、囲みに影を付加するといったことが可能。そのほか、HTMLを読み込んだ際にページ上の画像を取り込めるようになるなどの改良が施されている。

文字のプロパティダイアログの[囲み線]タブ
HTMLを読み込んだ際にページ上の画像を取り込めるように
“アニメーションの設定”パネル

 プレゼンテーションソフト「Impress」では、“アニメーションの設定”パネルのユーザーインターフェイスが新しくなった。また、複数モニター使用時の操作画面や左サイドバーのサムネイルで、アニメーションやスライドの遷移エフェクトが付加されているスライドにはアイコンが付加されるようになった。

複数モニター使用時の操作画面のサムネイルに付加されたアイコン
左サイドバーのサムネイルに付加されたアイコン
タスクバーボタンの右クリックメニュー

 「LibreOffice」全体の変更点としては、スタート画面のユーザーインターフェイスが変更され、従来の各ソフトのアイコンが並んだものから、各ソフトのリストと最近使ったファイルのサムネイルが表示されるものになった。また、Windows 7以降では、タスクバーボタンの右クリックメニューから最近使ったファイルを開けるようになった。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在The Document FoundationのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「LibreOffice」
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.2.0(14/01/30)

(長谷川 正太郎)