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レスポンシブデザインツール「Adobe Edge Reflow CC」の最新プレビュー版が公開

初心者向けのチュートリアル機能とレイアウトエンジンを改善

「Adobe Edge Reflow CC」v0.36.15772(Preview)

 米Adobe Systems Incorporatedは14日(現地時間)、Webページのデザインツール「Adobe Edge Reflow CC」の最新プレビュー版Preview 7を公開した。対応OSはWindows 7/8およびMac OS X 10.7/10.8。現在、“Adobe Creative Cloud”を通じて提供されており、無償メンバーシップでも利用可能。

 「Edge Reflow」は、ブラウザー幅の変更に応じてページのレイアウトを見栄えよく、使いやすいものへと変化する“レスポンシブ”なデザインを実現するためのツール。モバイルからデスクトップまで、さまざまな環境に適したページデザインがこれひとつで製作できる。「Adobe Edge Inspect CC」などの他のAdobe製品との連携も可能。

Welcome Project

 今回のアップデートでは、「Edge Reflow」の使い方を学ぶための初心者向けコンテンツが拡充された。[Help]メニューから本ソフトの使い方を解説したチュートリアルビデオ(英語)へアクセスしたり、学習のためのサンプルプロジェクト(Welcome Project)を開くことができる。

 また、ユーザーからのフィードバックにもとづく機能強化も施されている。

 たとえば、ボタンやドロップダウン、テキスト入力欄といったフォームの部品が挿入できるようになった。マウスホバー・フォーカス・アクティブといった要素の状態に応じてスタイルが指定できるようになったのも今回の改善点。要素の状態は、要素を選択した際に現れるサイドパネルの“State”欄で切り替え可能。

 さらに、レイアウトエンジンが改善され、よりシンプルかつ直感的にオブジェクトが操作できるようになった。たとえば、オブジェクトをドラッグして移動させると、当該オブジェクトの挿入位置にキャレット(カーソル)が現れる。オブジェクトをドロップした際、実際にどこへ挿入されるかが一目でわかる。また、[Ctrl]+[G]キーを押しながら複数のオブジェクトを選択すれば、それらをグループ化することが可能。グループ化されたオブジェクトは点線で囲われ、まとめて移動することができる。

ボタンやドロップダウン、テキスト入力欄といったフォームの部品を挿入
オブジェクトの挿入位置にキャレットが現れる

 そのほかにも、検索機能付きのアセット(Asset: 画像などの素材を管理)パネルや、複数のページにわたったナビゲーションをデザインするためのリンク作成機能などが新たに追加されている。

ソフトウェア情報

「Adobe Edge Reflow CC」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows 7/8など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.36.15772(Preview)(14/01/14)

(柳 英俊)