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Kaspersky、「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発売

標的型攻撃に対抗する“ZETAシールド”技術や“不正ロック対策”機能を搭載

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」

 (株)カスペルスキーは14日、Windows用の統合セキュリティソフト「カスペルスキー インターネット セキュリティ」の最新版を含むパッケージ「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発売した。「カスペルスキー インターネット セキュリティ」に加え、「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」がセットになっており、ダウンロード版の価格は個人利用であれば何台の端末でもインストールできるプライベート版の年間ライセンスが4,980円(税込み)など。

 「カスペルスキー インターネット セキュリティ」は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1に対応しており、30日間使える体験版も用意されている。体験版は、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。

 「カスペルスキー インターネット セキュリティ」の最新版では、より多彩なマルウェアの攻撃からPCを防御できるように、数多くの新機能が搭載されている。たとえば、新たに搭載された“ZETAシールド”技術は、ソフトの脆弱性を利用する標的型攻撃に対抗するために開発されており、データの動きを監視して不審な振る舞いのコードを発見できる。これにより、正規のファイルに埋め込まれた不正な目的のコードなどからPCを守ることが可能。

 また、“不正ロック対策”機能ではPCを操作不能にして金銭を要求する“ランサムウェア”などからの防御を実現した。ランサムウェアなどがキーボードやマウス操作をブロックした際に、[Ctrl]+[Alt]+[Shift]+[F4]キーを押したり、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを複数回押すと“不正ロック対策”機能が有効になり、悪意あるプロセスをブロックすることで正常な状態へ戻すことが可能。

 さらに、ホワイトリストに登録されているアプリケーション以外は原則実行できなくする“実行アプリケーションの制限”モードが追加された。“実行アプリケーションの制限”モードでは、同社が随時更新するホワイトリストに登録されたアプリケーションと、そのアプリケーションが生成したプロセス、信頼できるデジタル署名の付加されたファイル、信頼できるドメインからダウンロードされたアプリケーション以外の実行をブロック可能。

 加えて、同モードでは信頼済みのアプリケーションが本来の目的以外の動作をした際にもブロックすることが可能。たとえば、ワープロソフトがシステムファイルの変更を行おうとした際はブロックされる。通常よりも厳しいチェックが必要な場合などに利用するとよいだろう。

 そのほか、ネット決済保護機能が拡張され、オンラインバンキングだけでなく、オンラインショッピング時にも利用できるようになった。対応サイトも随時増強されている。さらに、子供のPC利用を制限できる“保護者による管理”機能も強化され、あらかじめ許可したアプリケーション以外の実行をブロックする機能が追加されている。

 また、ユーザーインターフェイスも改良されたほか、デフォルトの設定が見直されて多くのユーザーが設定を変更しないでも快適に利用できるようになった。

 なお、「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」から、あらたにファミリー版のライセンスが追加された。ファミリー版では家族であれば何人、何台でもインストール可能で、年間ライセンスは7,790円(税込み)となっている。

 さらに、現在「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」の購入者を対象に、“家族満足キャンペーン”が実施されている。“家族満足キャンペーン”に応募することで旅行券や松阪牛、空気清浄機が、合計200名に抽選で当たる。応募期間は2014年2月25日まで。

ソフトウェア情報

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」体験版
【著作権者】
Kaspersky Lab ZAO
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1(64bit版を含む)
【ソフト種別】
体験版(製品版はプライベート版の年間ライセンスが4,980円(税込み)など)
【バージョン】
14.0.0.4651(b)(13/11/14)

(長谷川 正太郎)