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Microsoft、“SecureBoot が正しく構成されていません”という警告を消すパッチを公開

Windows 8.1/Server 2012 R2向け

デスクトップ右下に表示される“SecureBoot が正しく構成されていません”という警告メッセージ(同社ブログ記事より引用)

 米Microsoft Corporationは30日(現地時間)、Windows 8.1/Server 2012 R2向けの更新プログラム「KB2902864」を公開した。この更新プログラムを利用すると、一部環境でデスクトップに“SecureBoot が正しく構成されていません”と表示される問題が解決される。

 “Secure Boot(セキュア ブート)”とは、システムの起動時に“UEFI”(BIOSの後継)で無許可のコードが実行されないよう制限するセキュリティ機構。あらかじめ安全であることが証明された署名済みのコード以外は実行されなくなるため、マルウェアなどが偽のブートローダーを仕込んだりすることが非常に難しくなる。ARM環境(Windows RT)では必須とされているほか、x86/x64環境においても“Windows ハードウェア認定”の条件となっており、メーカー製PCでは有効になっている。

 「Windows 8.1」や「Windows Server 2012 R2」では、“Secure Boot”対応の環境であるにもかかわらず“Secure Boot”を利用していない場合などに“SecureBoot が正しく構成されていません”という警告メッセージがデスクトップ右下に表示されることがあるが、本更新プログラムを適用すればこのメッセージを非表示にすることが可能。

 ただし、この更新プログラムは警告メッセージを非表示にするだけで、“Secure Boot”をセットアップしてくれるものではないので注意。

(柳 英俊)