ニュース

次期安定版で搭載予定の機能を盛り込んだ「Wireshark」開発版v1.11.0が試験公開

GUIフレームワークを「GTK」から「Qt」へと変更

「Wireshark」v1.11.0

 Wireshark Foundationは15日、「Wireshark」v1.11.0を公開した。本バージョンは次期安定版v1.12.x系で実装される予定の機能をテストするため、試験的にリリースされる開発版。現在、Windows/Mac OS X向けのインストーラーとソースコードが本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Wireshark」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のネットワークプロトコルアナライザー。「WinPcap」(Unix系OSの場合は「libpcap」)でキャプチャーしたパケットを解析し、そのプロトコル・送信先・通信データなどといった詳細情報を表示できる。

 「Wireshark」v1.11.0では、ユーザーインターフェイスに利用されているフレームワークが「GTK」から「Qt」へと変更された。見た目に大きな違いはないが、Windows/Mac OS X環境では使い勝手の大幅な向上が期待できるという。また、上書きアップデートを行う際に、古いバージョンのアンインストール処理が“サイレントに”行われるようになる。アンインストールのためのウィザードが表示されなくなるため、アップデート処理が少しだけ手軽に感じられる。

 そのほかにも、従来の“emem”に代わりモジュール化された新しいメモリマネージャー“wmem”を採用するなど、内部的な機能改善も多数施されている。

ソフトウェア情報

「Wireshark」Windows向け開発版
【著作権者】
Gerald Combs and contributors
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.11.0(13/10/15)

(柳 英俊)