ニュース

Microsoft、デバッグツール「DebugDiag 2.0」を公開

解析エンジンが.NET Frameworkベースに

「DebugDiag 2.0 Collection」

 米Microsoft Corporationは3日(現地時間)、デバッグツール「Debug Diagnostic Tool(DebugDiag)」の最新版「DebugDiag 2.0」を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012に対応するフリーソフトで、現在同社のダウンロードセンターから英語版をダウンロードできる。

 「DebugDiag」は、アプリケーションのハングアップやパフォーマンス低下、メモリのリークや断片化、ユーザーモードで動作するプロセスのクラッシュといった問題のトラブルシューティングに役立つツール。本来は「IIS」や「SharePoint」といった、再起動による安定性問題の解決が難しい、長期稼働が求められるサーバーコンポーネントのトラブルシューティングのために開発されたツールだが、一般のアプリケーションに役立てることも可能。メモリダンプを収集する「Collection」と、その分析を行う「Analysis」という2つのモジュールから成る。

 「DebugDiag 2.0」では、「Analysis」モジュールが「.NET Framework 4」ベースへと書き直された。.NETコードから呼び出せるAPIが用意されたことにより、同梱の.NET製GUIアプリ「Rule Builder」(ベータ版)などを利用した解析ルールの開発が行えるようになる。そのほかにも、.NET Framework 4.5のサポート、.NETアプリの解析を行う「CLRMD」の統合、C#およびXAML向けサンプルルールの追加といった数多くの改善が盛り込まれている。

「DebugDiag 2.0 Analysis」
「DebugDiag 2.0 Rule Builder」

ソフトウェア情報

「Debug Diagnostic Tool」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(13/10/02)

(柳 英俊)