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Mozilla、「Windows 8」のタッチUIに最適化された「Firefox Aurora」を公開

ARMプロセッサーで動作する「Windows RT」には非対応

「Firefox Aurora」v26.0a2

 Mozillaは20日、「Firefox 26」の“Aurora”版を公開した。“Aurora”は将来バージョンの「Firefox」に搭載される新機能の早期プレビューを目的としたリリースチャンネル。この“Aurora”版には、「Windows 8」のタッチユーザーインターフェースへの対応が盛り込まれている。

 「Firefox 26」は、「Windows 8」から導入されている“Immersive”モードをサポート。このモードはタッチ操作に適した“タイル”や、余分なユーザーインターフェイス要素を極力廃したコンテンツ重視のデザインが特長。この“Immersive”モードは「Internet Explorer」(v10以降)や「Google Chrome」(v22以降)ですでにサポートされており、「Firefox」もようやくそれに追いついた格好だ。ただし、「Firefox Aurora」はARMプロセッサーで動作する「Windows RT」には対応していないので注意。

 「Firefox Aurora」を“Immersive”モードで動作させるには、システム既定のブラウザーを「Firefox Aurora」へ変更し、スタート画面(またはストアアプリ)から起動する必要がある。タッチジェスチャーによる操作にも対応しており、画面下から上(または上から下)へスワイプすることでタブバーとアドレスバーへアクセスできるほか、ブラウザー画面を左右にフリックすることで“戻る”や“進む”といったナビゲーションが行える。

スプラッシュ画面
ホーム画面。よくアクセスするサイトがタイル表示に
“窓の杜”を閲覧した様子
タブバーとアドレスバーはアプリバーに配置

 また、[共有]チャームを利用すればページのタイトルやURLをほかのアプリへ受け渡すことができる。さらに[設定]チャームでは、プライバシーに関わるデータの削除や“Do Not Track”オプションの変更、設定同期サービス“Firefox Sync”のセットアップなどが行える。

[設定]チャーム
[共有]チャーム

 なお、「Firefox 26」安定版の公開は12月10日になる予定。

お詫びと訂正:記事初出時、“Immersive”モードの「Firefox 26」が“AppContainer”で動作すると記述していましたが、正しくは整合性レベル“Medium”で動作します。お詫びするとともに、当該部分を削除いたします。

ソフトウェア情報

「Firefox Aurora」Windows版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
26.0a2(13/09/23)

(柳 英俊)