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Mozilla、“スレッドを無視”機能が追加された「Thunderbird 24」安定版を公開

IDNに対応して日本語などを含むアドレスへもメールを送信できるように

「Thunderbird」v24.0

 Mozillaは17日、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v24.0を公開した。最新版では、“スレッドを無視”機能が追加されるなどの新機能が搭載された。「Thunderbird」は、v17公開以降「Firefox」と合わせたメジャーバージョンアップを行っておらず、v17シリーズのままマイナーバージョンアップを続けていたが、今回新機能が搭載され「Firefox」に合わせて一気にバージョンの数値がv24へ上がっている。

 “スレッドを無視”機能では、メール一覧ペインの右クリックメニューから[スレッドを無視]項目を選ぶことで、そのスレッドの返信を“無視”できるようになる。“無視”と指定されたスレッドにはメール一覧リストのスレッドカラムに禁止マークが表示されるともに、返信が非表示になるほか、新着通知なども表示されなくなる。

 さらに、国際化ドメイン名(IDN)に対応し、ドメイン名に日本語などを含むアドレスへもメールを送信できるようになった。また、メール送信画面でズームイン・アウトが可能になり、[Ctrl]+[+]キーおよび[Ctrl]+[-]キーの割り当てが、従来のフォントサイズの変更からズームイン・アウトへ変更された。

“スレッドを無視”機能
メール送信画面でズームイン・アウトが可能に

 そのほか、13件の脆弱性も修正された。13件のうち、同社の基準で4段階中最も高い“Critical”に分類されているのは6件。4段階中2番目に高い“High”に分類されているものが3件、3番目に高い“Moderate”に分類されているものは4件となっている。

 なお、“法人向け延長サポート版(ESR)”も今回のタイミングでv24シリーズが公開される予定となっているが、記事執筆時は未公開でv17シリーズの最新版となるv17.0.9のみが公開されている。またMozillaによると、10月29日頃リリースされるv17.0.10まではv17シリーズが提供され、12月10日頃リリースされるv24.0.2で通常版とESRが統合されて以降は同じ系統でアップデートされる予定とのこと。

 「Thunderbird」は、Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Thunderbird」
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
24.0(13/09/17)

(長谷川 正太郎)