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Apache、新しいサイドバーを追加した「Apache OpenOffice」v4.0を公開

「Microsoft Office」との互換性が大きく向上

「Apache OpenOffice」v4.0.0
新しいサイドバーが追加された

 The Apache Software Foundationは23日、オープンソースのオフィス統合環境「OpenOffice.org」の後継ソフトとなる「Apache OpenOffice」の最新版v4.0.0を公開した。最新版の主な変更点は、画面右側に表示される新しいサイドバーが追加されたこと。

 新サイドバーでは、選択したオブジェクトの種類によって文字や画像のプロパティ変更などが行える。また表示する内容を、文字列のスタイルなどを切り替える“スタイルと書式設定”、画像や図形などの素材を表示する“ギャラリー”、文書内のオブジェクトを種類ごとにツリー表示する“ナビゲータ”へ切り替え可能。

画像のプロパティ
“スタイルと書式設定”
“ギャラリー”
“ナビゲータ”

 さらに、「Microsoft Office」との互換性が大きく向上し、「Microsoft Office」文書を開いた際に箇条書きや図形、グラフなどの表示が変わってしまうことが少なくなった。

塗りつぶしに画像を利用する際の画像の表示方法を変更可能

 加えて、図形の塗りつぶしに“ビットマップ”を選択して画像を利用する際に透明度が反映するようになったほか、SVG画像やWMF画像、アニメーションGIFを塗りつぶしに利用できるようになった。また、塗りつぶしに画像を利用する際の画像の表示方法を、タイル状に敷き詰める・自動で枠に合わせる・サイズを指定するといったオプションで変更できるようになった。

 そのほか、別ソフト上で画像をドラッグして[Ctrl]+[Shift]キーを押しながら図形へドロップすると、図形をその画像で塗りつぶせるようになった。また、図形をドラッグしたまましばらくマウスカーソルを静止させ、マウスカーソルが矢印と四角形に変わったところで[Ctrl]+[Shift]キーを押しながらほかの図形へドロップすると、形状や塗りつぶしなどの情報をコピーすることが可能。

 このほかにも、“ギャラリー”がSVG形式に対応してSVG形式の図形が多数追加されたほか、印刷プレビューにアンチエイリアスがかかるようになるなど、多くの機能向上や仕様変更、不具合修正が施されている。

 本ソフトは、Windows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Apache OpenOffice」
【著作権者】
The Apache Software Foundation
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0.0(13/07/23)

(長谷川 正太郎)